求人票がすべてではない。実務未経験からのUターン転職
横田さん
就職先
入交石灰工業株式会社 業務部 業務・管理グループ
転職時の年齢
26歳
Uターン(兵庫県→高知) 実務未経験から総務経理の仕事に挑戦
良質な原料と培われた技術で200年の歴史を誇る「入交石灰工業」
高知県南国市に本社を置く入交石灰工業株式会社(以下入交石灰工業)は、200年以上にわたり石灰づくりを続けてきた老舗メーカー。高知県産の高純度な石灰石を原料に、生石灰や消石灰などを製造・販売し、長年培った技術で高品質な製品を安定供給しています。
石灰は、鉄鋼製造での不純物除去をはじめ、製紙や化学製品の原料、水質改善、土壌改良、建築資材など幅広い分野で活用され、人の暮らしや産業を支える重要な資源です。また、国内で自給できる数少ない鉱物資源の一つとしても知られています。200年以上の歴史を受け継ぎながら、現在も社会や産業を支える石灰製品の供給を担う入交石灰工業。今回は、兵庫県から高知へUターンし、実務未経験から総務経理の仕事に挑戦した若手社員、横田さんにお話を伺いました。
現在のお仕事に至るいきさつは
横田さんは、高知の商業高校を卒業後、県内で一旦就職した後、兵庫の企業に転職。2024年8月に入交石灰工業の総務経理職へUターンで転職しました。
「県内で社会人として経験を積んでいくうちに、やはり県外でやってみたいと思うようになりました。最初は、将来的にUターンすることになるとは考えてもいなかったんです。」
兵庫県の企業ではパートタイム勤務でした。2年間の勤務を経て、そろそろ正社員を目指そうかと考えはじめたときが転機になりました。
「兵庫で働き続けるのか、高知に戻るのか。そこで初めて考えました。」
答えはすぐに出たと言います。兵庫県へ出ると伝えたときは驚きながらも反対はしなかったご両親やご兄弟も、高知へ帰るという報告にはとても喜んでくれたそうです。
県外での経験を経たからこそ、改めて見えてきた「高知で暮らし、働く」という選択肢。横田さんのUターン転職は、そんなところから始まりました。
Uターンの転職活動で、高知求人ネットの後押し
過去の転職活動では転職情報サイトなどを使い、自ら動いた横田さん。今回はUターンということもあり、「なにかプラスアルファの支援があるのではないか」とインターネットで検索して、『高知求人ネット』にたどり着きました。職業紹介の申し込みをすると、すぐに担当者から電話があり、その丁寧な対応に安心できたと言います。その後、担当者から当時は未公開だった入交石灰工業の求人を紹介されます。
しかし、募集要項にあった「短大卒以上」「経理経験があれば尚可」という条件に、横田さんは一度、応募をためらいます。
「私は高卒で、簿記は商業高校で学んだものの、経理実務の経験はありません。ひとりで求人票を見ていたら、きっと応募はしていなかったと思います。」
高知求人ネットの担当者は、企業側とやり取りをしたうえで、「経験は気にしなくて大丈夫」と背中を押してくれました。
「それなら受けてみようかなと思いました。」
こうして応募に至ったそうです。
事前の会社見学はせず、面接が初めての訪問となりましたが、面接というよりも会話を楽しむ雰囲気で、居心地がよかったとのこと。すぐに内定の連絡があり、約1か月後に入交石灰工業に入社しました。
未経験での経理実務、工場の知識はゼロ
配属された業務・管理グループは、課長を含めて3名体制。資金の管理、社員の給与資料の作成、経費精算、振込資料の作成などのほか、出張時の航空券の手配など幅広い業務を行っています。
「苦労したのは、やはり経理の実務でした。資金管理は前職での経験が活きたものの、財務諸表や勘定科目に関してはまだまだ勉強が必要。それと、製造業については、全く知識がなかったので…。工場内の機械レイアウトは専門用語で表され、請求書には重機や機械部材の名称が並びます。この記号はいったい何?という状態でした。」
そんな工場の知識ゼロからのスタートでも、対策はシンプルでした。入社直後に工場を見学し、機械配置図をもらって機械名を覚えました。幸い、同じ部署に元工場勤務の同僚がいて、すぐに質問できる環境があったので、わからないことはその都度聞きました。前任者からの引継ぎも、きっちり2か月をかけて丁寧に行っていただきました。
「最初は覚えることばかりでしたが、半年から1年経ってやっと落ち着いてきた感じです。」
経験を活かした手ごたえ、業務改善につながるやりがい
そんな横田さんがやりがいを感じるのは、これまでに身に着けたスキルが業務に活かせたと実感するときだそうです。前職の営業事務で培ったExcelやWordのスキルは、現職で業務の効率化を検討する際に役立っています。
「まず提案ベースで持っていくんです。元のやり方でやる理由があればそちらに戻しますが、『一回やってみようか』と言ってくださるので、やりやすいですね。」
兵庫で営業事務をしていた頃は、担当者が顧客に見せる資料を作り続けてきたため、誰が見ても伝わる形を意識する習慣が身についていました。それが入交石灰工業でも役立っています。
「入社後、私がExcelで作り直した在庫表が今も活用されています。」
人柄重視の採用、入交石灰工業の魅力
入社から2年が経った今、横田さんは、自社の魅力をこう語ります。
「入交石灰工業は、人柄を重視して私を採用してくださったと思っています。わからないことを『わからない』と素直に言えて、素直に話を聞くことができる人であれば、経験は後からついてくるという考え方です。最初は不安もありましたが、きちんと段階を踏まえて教えてくださるなど、十分に配慮していただいていると感じています。今では、日々の業務の進め方を任せてもらえているので、自分で優先順位を立てて、自分のペースで進めていくことができています。」
直属の上司である課長はもちろん、社長との距離も近く、提案が実行に直結しているのは、少人数の職場ならでは。少人数でアットホームな職場ですが、休みも取りやすく、飲み会などは無理をさせない雰囲気だそうです。
「有給休暇は直前でも取らせていただけるので、すごくありがたいです。あと、私はお酒が飲めないのですが、入社後最初の忘年会では、社長が事前に皆さんにそれを伝えてくれていて、無理にお酒を勧められることもありませんでした。会社全体の飲み会も年に2回だけなので、負担に感じることはありません。」
Uターンならではの、金銭面と精神面の変化
兵庫県で働いていた頃に比べると、横田さんの生活に大きな変化があったと言います。
「正直なところ給与は以前よりも下がったのですが、実家暮らしで家賃負担がないため、手元に残るお金は増えています。生活費を家に入れており、車も購入ましたが、維持費を含めても兵庫県にいたときよりも金銭的な余裕は大きいです。」
兵庫県では電車で30分かけて通勤していましたが、現在は車で10分程で到着。時間外勤務は基本的にはなく、発生した場合も月10時間に満たない程度とのこと。
「時間やお金はもちろんですが、気持ちの余裕が増えました。兵庫では近くに友人も少なかったのであまり外出しなかったのですが、今は友人や家族と出かけることが多くなりました。
これからU・Iターンを考える方へ
高知へUターン転職をした横田さんは改めてこの2年を振り返り、U・Iターンを考えている方へこう語ります。
「高知は田舎なので、交通の便は良くありません。遊べる場所やお店も少ないです。なので、特にIターンの方は、よく考えてから来ていただいたほうがいいと思います。けれど、そんなことを補えると思えるぐらい、高知では人の良さを感じることができます。街に飲みに出ると、地元の人が気安く話しかけてくれるような…。」
そして、これから高知で働くことを考えている人へ、こんなメッセージを送ります。
「UターンやIターンを検討している方は、一歩目を重く考えなくていいと思います。軽い気持ちで相談してみても、『高知求人ネット』のスタッフが手厚く返してくださるので。」
笑顔で語る横田さんは、最後にこう付け加えます。
「求人票だけを見て、自分には無理だと思わないでほしいです。一度相談してみたら、意外といけるかもしれませんよ。『高知求人ネット』の後押しがあったからこそ今があると、私は思っています。」
高知での転職・移住のご相談は、高知求人ネットへ
高知求人ネットには、U・Iターン専門のコンシェルジュが在籍しています。今回の横田さんのように、求人票だけでは判断できない「自分が応募できるのか」「実際の職場はどんな雰囲気なのか」といった疑問も、企業との間に立って確認します。
- 求人票には書かれていない職場の雰囲気や実際の働き方
- 応募条件に自分が当てはまるかどうかの確認
- 転職を決めていない段階での、方向性の整理
など、「まだ具体的でない」「どんな仕事があるかまず知りたい」といった相談も大歓迎。これまでの経験やスキルにとらわれず、理想の暮らし方やワークライフの希望を丁寧にお伺いしながら、今後の可能性も含めたキャリア相談や、新しい働き方のご提案まで幅広く対応します。
インタビューに登場した企業情報
南国市
製造業
高知県南国市稲生3240番地