移住者インタビュー

大切なのは「どんな場所」で、「どう生きる」か。

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移住のためにキャリアチェンジ!東京都生まれの川上さんが高知に移住するまでの軌跡をたどります。

川上 直哉さん

  • 出身地:東京都
  • 現住所:四万十町
  • 移住年:2016年
  • 職業:看護師

オーストラリア生活を経て、日本を知る旅へ出発

東京都八王子市で生まれ、幼少期から自然に触れて育った川上さん。幼い頃からの、遊びは釣り。大人になってからも、釣りをはじめとしたアウトドアアクティビティが大好きでした。
社会人になると、生活圏が少し都会に変化します。八王子に住んでいても、通勤など仕事の関係で都心近くに足を運ぶことが多くなり、そのことにストレスを感じていました。そして、25歳の時に一念発起。オーストラリアに渡ることを決めます。
オーストラリアを選んだ理由は、海への憧れ。ワーキングホリデーの制度を利用し、働いたり、旅したりと約1年8ヶ月を過ごしました。そこで出会ったのが、さまざまな国から来た友人たちです。自国のことを誇らしく語る彼らとの出会いを経て、川上さんに日本帰国後の新たな目標が生まれます。それは、日本を旅するということ。日本には、まだまだ行ったことのない場所、知らない魅力がたくさんあるはずと、車に乗り込み、これまで行ったことのなかった西日本を巡る車中泊の旅をスタートさせました。

初の高知訪問で100頭のイルカに歓迎される衝撃体験

約3ヶ月の旅の中で、本州から九州、沖縄、離島まで巡りました。そんな中、沖縄で出会った友人が高知県の出身であったことから、次の目的地は四国・高知となります。
初めての高知でまず訪れたのは、土佐清水市足摺岬。太平洋の雄大さに感動していると、沖から100頭を超えるイルカの群れがこちらに向かってくるではありませんか。国内外でイルカを見たり、イルカと泳いだりしたことのあった川上さんでも、このような経験は初めて。それは、自然に歓迎されているような不思議な感覚の出来事でした。
高知に滞在中、高知で暮らす人たちに出会い、高知での暮らしに触れ、すっかり魅了された川上さん。「なんていい環境なのだろう。いつか高知に住んでみたい」というぼんやりとした思いを抱いて、高知を後にしました。

移住を見据えてキャリアチェンジ!川上さんが選んだ仕事は…

その後、再び海外へ。3年間のニュージーランド生活を経て、日本に帰国します。実家に拠点を置きながら、次なるアクションの計画を練ります。それは、地方への移住です。自分らしく、人生を楽しめる場所に移住し、暮らしていきたいと移住を決めますが、語学力を活かした仕事をしていた川上さんにとって、一番のネックは仕事。地方では、同じ業種での就職は難しいとキャリアチェンジを決めました。
日本中どんな場所でも必要とされる仕事は何か、仕事を通して地域に貢献できる職種は何かと考え、行き着いたのが看護師でした。もちろん、まったくの未経験。川上さんは37歳で看護学校へ入学し、新しい挑戦をスタートさせました。

40歳の新米看護師、高知へ。

看護学校を卒業し、川上さんが移住先として選んだのが高知県でした。10年以上前、日本を巡る旅をしていた時に目にした高知の海や川、そして何より人の温かさが決め手となりました。
まずは、色々な地域のことを知りたいと拠点を置いたのが高知市。看護師として働きながら、休みの日にはお気に入りの県西部エリアへ出かけ、釣りをしたり、キャンプをしたり、さらには人生の伴侶と出会ったりと公私共に充実した時間を過ごしていました。
そうして4年ほど経った頃、借りていたアパートの更新の時期を迎えます。このまま高知市で暮らすか、もしくは転居か…。川上さんの選択は、田舎暮らしを求めて高知市からもう一度移住する「二段階移住」でした。

高知市から四万十町へ二段階移住

川上さんは、数え切れないほど遊びに出かけていた県西部エリアで家探しをはじめます。情報収集を進める中で、四万十町の空き家バンクや移住者向け住宅支援制度が充実していることを知り、移住先を四万十町に絞ります。役場の担当者に紹介してもらった「移住者支援住宅」に空室があったことから、スムーズに入居が決定。とんとん拍子で、高知市から四万十町へ二段階移住することが決まりました。
こうして、2022年春から四万十町での暮らしを始めた川上さん。これまでは海釣り専門でしたが、四万十町への転居を機に鮎釣りにも初挑戦。「玉しゃくり」と言われる漁法を先輩に教えてもらい、川暮らしを楽しんでいます。キャンプ場まで足を運ばずとも、徒歩や自転車で透き通った川まで行くことができ、大好きなアウトドアライフに拍車がかかっています。
川上さんが四万十町で目指すのは、自分の人生を楽しみながら、地域に貢献することです。看護師という仕事を通して、地域に必要とされる存在でありたい。また、その声に応えられる存在でありたいという思いを胸に、持ち前の行動力で自らの道を切り拓いています。

取材を終えて(編集後記)

世界を旅し、日本国内もあらゆる場所を旅してきた川上さんが移住先として選んだのは高知県でした。移住に際しては、それまで従事していた語学関係の仕事から看護師へとキャリアチェンジを決意するなど、しっかりと準備してきたことで仕事探しも家探しもスムーズに進みました。仕事も全力、遊びも全力で取り組んでいる姿が眩しかったです。

※この記事は、2022年9月1日時点の情報を掲載しております。


当センターは、高知へのUIターンに役立つ最新情報を発信しているほか、各市町村で活躍する移住者のみなさんの活動も応援しています。ご感想、ご質問は高知県移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。

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