「イズイ無くして、マグロ揚がらず」安全な漁業を支えるモノづくり企業で働く!

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安全なマグロ漁に欠かせない泉井鐵工所の製品


泉井鐵工所(いずいてっこうじょ)があるのは高知県東部に位置する室戸市。漁業が盛んなこの町では、古くからマグロはえ縄漁が行われてきました。
泉井鐵工所の創業者である泉井安吉氏もマグロ漁を行う漁師でした。網を巻き上げる途中、海に投げ出されるなど危険と隣り合わせだった当時のマグロ漁。自身も危険な目に遭う経験をし、安全に操業できる機械を作りたいと思い至った泉井は船を降り、機械設計を一から学び、泉井鐵工所を設立しました。

試行錯誤の末、ついにマグロはえ縄の自動巻き上げ機である「ラインホーラー」を誕生させます。これは、当時のマグロはえ縄漁業における唯一の漁業用機械であり、後のはえ縄漁業発展の礎となりました。「ラインホーラー」のほかにも、餌を投げる「投餌(とうじ)機」、網や積荷を引き上げる「ウインチ」など、船上で使う様々な機械などを生み出してきました。

こうした泉井鐵工所の製品が、過酷で、長期間を要していたマグロはえ縄漁に、負担軽減と安全という何ものにも変え難い変化をもたらしました。「安全に操業できる装置を作りたい」という創業者の熱い思いと高い志は、現在も泉井鐵工所の大切な思いとして引き継がれています。

国内シェア90%!船の上の力仕事は泉井鐵工所におまかせ


設立から90有余年。泉井鐵工所が造った「ラインホーラー」の国内シェアは、なんと90%以上となりました。
「ラインホーラー」のほか、「投餌機」や「ウインチ」なども国内のみならず世界の海で活躍し続けています。「ウィンチ」とは、巻胴(ドラム)にワイヤロープやチェーンを巻いて重量物のつり上げや移動に使用する機械です。

泉井鐵工所では、マグロはえ縄用漁労機械で培った油圧技術を活かし、底曳き網を巻き上げる『トロールウィンチ』をはじめとする各種漁労ウィンチ、貨物等を巻き上げる『カーゴウィンチ』、港湾工事を行う浚渫船(しゅんせつせん)の『操船ウィンチ』を製造しています。海上で活躍する船の力仕事を一手に引き受ける、重要な役割を担っています。

泉井鐵工所は、こうした製品の提供を通じて現在の漁業にとってなくてはならない存在となっています。

100年の節目に向けて、働きやすい環境づくりを


泉井鐵工所は、令和5(2023)年に創業100年を迎えます。その節目に向けて社内で様々な取り組みが始まっています。その1つとして、社員の満足度を高めるための働き方改革です。産休育休、介護休暇のほか、有給休暇を取りやすい仕組みづくりです。

「製造業なので、月に数回土曜日も稼働していますが、社員の要望があり土曜の稼働日を減らすことを話し合っています。」と代表取締役社長の北村さん。社員が長期間、能力をより発揮して働ける職場環境を目指して変革を進めています。

写真:代表取締役社長 北村和之さん
写真:代表取締役社長 北村和之さん

助け合いの文化で育つ若手社員


現在、社内で最も勤務歴が長い社員は70代で、なんと勤続57年。香南工場が平成29(2017)年に新設されたことにより増えた若手社員に、熟練の技術を後輩へ伝える役割も担っています。
先輩から技術を継承して自身のスキルアップにつなげようと、若手社員も積極的に指導を受けています。日頃から声をかけ、最後までフォローをする、互いに助け合う文化があります。そうして、すべての社員がそれぞれにやりがいをもって仕事に取り組んでいるのです。

命がけの作業だったマグロはえ縄漁を、安全なものとしてきた泉井鐵工所。「ユーザーの立場に立つ、信頼される“ものづくり”」にこだわってきました。この思いに共感できる方、モノづくりに興味がある方、大歓迎。技術の向上を目指して、ともに挑戦し続けていきませんか?

企業名:株式会社泉井鐵工所
業種:製造業
所在地:高知県室戸市浮津18番地

互いに助け合う文化が醸成されている
互いに助け合う文化が醸成されている

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