多様な働き方

重要伝統的建造物群保存地区「吉良川のまちなみ」を継承する。

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高知県初の「重要伝統的建造物群保存地区」で、歴史を活かした「まちなみ」の活性化に取り組む!
重要伝統的建造物群保存地区「吉良川のまちなみ」を継承する。

ひとことで言うとこんな仕事

吉良川のまちなみ支援

ミッション

国の「重要伝統的建造物群保存地区(※)」である吉良川町のまちなみを継承するために、SNSを活用した情報発信や観光イベント等を企画・運営するお仕事です。

※重要伝統的建造物群保存地区とは
城下町,宿場町,門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存を図るための制度。市町村が決定した「伝統的建造物群保存地区」のなかでも、価値が高いと判断したものを国が「重要伝統的建造物群保存地区」に選定する。

募集の背景

室戸市吉良川町には、「土佐漆喰で塗られた白い外壁」や「水切り瓦」、「いしぐろ」と呼ばれる石垣等、古いまちなみが残っています。

かつては「台風銀座」と呼ばれたほど大型台風が頻繁に襲来した室戸市では、家の台風対策は必須でした。そのため、吉良川町には昔の人たちの知恵が込められた伝統的な家屋が多く残っています。町を歩いて家々を見ていると、台風時の強い横雨が家の中に浸透するのを防ぐ「土佐漆喰」の白い壁と、その土佐漆喰の壁を守るために壁の途中で雨水を切るよう設置された「水切り瓦」が目につきます。また、細い路地を登って少し高台の地区へ行くと、「いしぐろ」と呼ばれる石垣がたくさん出てきます。これも台風の強い風から家を守るためのものです。

このように、昔の人々が自然と上手く向き合いながら生まれた「吉良川のまちなみ」は、平成9年に、高知県で初めて国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
この先、まちなみを継承していくためには、次代を担う子どもたちにも町の良さや重要さを知ってもらうこと、そして地域内外から多くの人々に訪れてもらい、町を活性化させることが重要です。
そこで今回は、吉良川町のまちなみの継承を目的とし、情報発信やイベントの企画・運営等に携わっていただける方を募集しています。
吉良川の街並み

具体的な仕事内容

以下の業務に従事していただきます。

・地域内のイベント等、ソフト事業の創出
吉良川のまちなみで現在行われている行事を今後も繋げていくためのサポートを行います。 地域の行事としては、「吉良川の町家 雛まつり(ひなまつり実行委員会主催)」「七夕の笹飾り(公民館主催)」「ふるさと市(吉良川町並み保存会主催)」等、様々なイベントがあります。
また、まちなみ活性化を図るため町の特産品を利用したワークショップや、まちなみを使ったイベントの企画・実施をします。その他にも、吉良川小学校や中学校と連携をして、地域の学びを深める活動を行う等、まちなみに関わる活動を行います。
地域の学びを深める活動
ひな祭り


・地区の魅力、観光イベント等の情報発信等
■Instagramアカウント:https://www.instagram.com/kiragawamachinami/
現役の地域おこし協力隊が、吉良川のまちなみの日常を切り取った写真や動画等を投稿していますので、ぜひチェックしてみてください。

・地域課題への取り組み
高齢化が進むまちなみと外部の人を繋ぐ人間関係を構築し、まちなみの情報発信等に取り組んでいただきます。

・地域の地場産品を使った土産物等の開発
現在は行っていませんが、今後協力隊のミッションの中で是非取り組んでいただきたい事業です。

任期後の道

・まちなみに出店
現状、まちなみの中には空き家やシャッターを下ろしているお店が複数あります。伝統的な「吉良川のまちなみ」を見るために地域内外から多くの方々に来ていただいていますが、その際に立ち寄るお店や宿泊先が少ないことが課題の一つです。空き家や空き店舗を活用した飲食店やゲストハウス等は非常に需要が高く、可能性があります。実際に吉良川町へUターンした方が空き家を改修し、ゲストハウスを運営している事例もあります。

・吉良川町並み保存会への加入
任期後も継続してまちなみの保存に関わりたいという方は、吉良川町並み保存会に加入することも一つの選択肢です。現状、保存会ではメンバーの高齢化が進んでいるため、新たな活力として会を盛り上げていただきたいと思っています。

・まちなみ内での勤務(就職)
まちなみ内には、カフェ、鮮魚店、保育園等のさまざまな施設があります。各店舗の募集状況にもよりますが、これらの施設に就職し、3年間で慣れ親しんだ町並みの中で継続して働くことも一つの選択肢です。

隊員のサポート体制

今回募集する「吉良川のまちなみ支援」は、室戸市役所の生涯学習課に属しながら活動していただきます。実際に地域おこし協力隊に着任された場合は、生涯学習課の伝建担当者が地域おこし協力隊の担当をします。着任後は、担当者と一緒に関係者との顔合わせを行うため、室戸市を全く知らないという方でも安心です。普段から、隊員とのコミュニケーションをとり、会話のなかで新たな企画を考えたり、仕事の悩みを解決したりしています。1人で悩むことはありません。

また、現在室戸市には15名の現役隊員がいます。月に一度、「ふるさと応援隊定例会」を開催しており、各所属の隊員が活動報告や情報共有を行っています。他ミッションで活動する隊員と繋がる場をつくることで、自身の活動のモチベーションアップや相談できる仲間づくりを図っています。
ひな祭りでのソバ
「吉良川の町家 雛まつり」で
手打ちそばを食べる伝建担当

ここがポイント

・伝統的な建築物や歴史好きにはたまらない!
室戸市といえば室戸岬といった壮大な自然を思い浮かべる人が多いと思いますが、吉良川町は一味違い、小さなまちなみのなかでゆったりとした静かな時間が流れています。伝統的な建築物や歴史、昔ながらの風情溢れるまちなみが好きな方にとっては、たまらない仕事だと思います。

・地域密着度が高い!
室戸市ではさまざまなミッションで地域おこし協力隊を募集していますが、他ミッションと比較して、「吉良川のまちなみ支援」は地域密着度の高さが魅力です。活動先である「吉良川のまちなみ」は決して大きな町ではありませんが、限られたエリアだからこそ、一人ひとりと丁寧にコミュニケーションをとることで、密度の濃い関係性を築くことができます。

・先輩協力隊が近くにいる!
「吉良川のまちなみ支援」のミッションに取り組んでいる先輩協力隊員(※後述、令和5年度で任期終了)は、任期後に室戸市に定住する予定です。先輩が同じ市内にいるため、何かあったらいつでも相談することができます。

こんな方にオススメ

・写真、動画、情報発信が得意な人、好きな人
・伝統的な建築物や歴史が好きな人
・まちなみに住む方々の思いに寄り添い、関係性を築くことを楽しみながら活動できる人
・文化財への理解がある人

先輩協力隊:竹村春菜さんの活動紹介

室戸市地域おこし協力隊の竹村です。私は、「吉良川のまちなみ支援」のミッションで情報発信やイベント等を担当していました。まずは、3年間の活動をご紹介します。
竹村さん
伝建担当者と一緒にうどんを食べに行きました


(1年目)
まずは、まちなみを知る・住民の方との関係づくりから始めました。また、情報発信としてInstagram等を作成・発信を始めたり、市役所のHPにある吉良川のまちなみの内容を変えたりと、できる範囲の身近なところから取り組みをはじめました。1年目後半では、活動したい内容を企画書に起こして関係する場所へ持って行く、企画を立ててイベントを実行してみる等の活動を行いました。
炭アクセサリー作り
「炭アクセサリー作り」のイベントの様子


(2年目)
2年目は、情報発信の強化・イベントの実施が多かったです。1年目はコロナの影響があり、規制が多かったのですが、2年目に入ってからは緩和され、できなかったことができるようになっていきました。3年間の中で「やってみたいこと」が一番実現に向けて動きやすい年だと思うので、1年目の後半にある程度目途を付けておくといいのではないのかなと思います。
竹村さん2年目
「吉良川の町家 雛まつり」の生涯学習課ブース

(3年目)
まとめの年です。私は、1年目に出していた企画書が、3年目に入って提出していた先から「一緒にやりましょう」と声を掛けてもらい実現ができました。予想外にできるようになった活動もありましたが、その他にも自分が任期を終えた後でも形が残るもの、繋げていけることは何かを考えながら活動しています。次に来る地域おこし協力隊の方が困らず、やりたいことを実現できるよう、引継ぎを作る時間も大事にしたいと考えています。
竹村さん3年目
「室戸岬健康マラソン大会」のスタッフとして
自転車でコースを周りました!

先輩協力隊:竹村春菜さんからのメッセージ

吉良川は、昔ながらのまちなみを守り続けてきたところです。見どころのたくさんある場所でもありますが、同時にそこに住む人たちが生活を送っている日常の場所でもあります。そのため、まちなみに住む方々の思いに寄り添い、関係性を築くことを楽しみながら活動できる方が向いていると思います。「まちなみのこんなところが好き!」という思いがあると、活動しやすいです。

また、地域おこし協力隊には所属先があります。私は、室戸市教育委員会の生涯学習課に所属しています。やりたい事があっても、行政ならではのスピード感や、様々な手続きを踏まないと実現できないことがたくさんあります。ですが、逆に行政だからやらせてもらえる事や、市民の方々にダイレクトにアナウンスする事もできます。地域おこし協力隊と言いつつ、市民の方々からは「市役所の人」として見られるため、「これがやりたい」が先行し過ぎないよう、行政の特性を理解した上で活動することが大切です。

最後に、私が地域おこし協力隊員になって何よりも良かったことは、室戸の人を知れたことです。知り合いもほとんどいない土地に来て、これだけの人とめぐり合わせてもらえたのは、この仕事を通じてたくさんの方と関わる機会をいただいたからだと思います。ありきたりの言葉のように聞こえるかもしれませんが、自分一人の力ではなかなかできない事です。ここでは語りつくせないほどの感謝や思いがこの3年間にはたくさんあります。

※竹村さんは令和5年度で任期満了となります。任期後は室戸市で家業を手伝う予定です。

室戸市ってこんなところ

室戸市は高知県の東側に位置し、V字型に突出した室戸岬を中心に50km程度の海岸線を有しています。年間を通して温暖で、金目鯛、海洋深層水、柑橘類を筆頭に、食材や自然資源がたくさんあります。
室戸に住んでいる人々(むろとびと)は義理人情に厚い人が多く、豊富な美味しい食材・料理、美味い酒も揃っているため、隣近所はもちろん、知らない人まで巻き込んで『おきゃく』(酒宴のこと)が始まることもしばしば。また、山・川・海、温暖な気候に恵まれた自然豊かなこのまちは子育て環境に抜群!さらに、釣りや川遊び、ダイビングにサーフィンなど、様々な趣味を満喫できるのも室戸市の特徴です。
室戸市

勤務条件・待遇等

◉募集人員 1名

◉勤務地 室戸市役所 生涯学習課

◉勤務日数及び勤務時間
(1)勤務日数:原則週4日又は5日
(2)勤務時間:原則週30時間
※夜間、土日等の勤務は、週勤務時間内で調整することになります。

◉雇用形態及び期間
(1)室戸市の会計年度任用職員(非常勤職員)として市長が任用します。
 ※地方公務員法に基づき服務規程(守秘義務や職務専念義務)が適用されます。
(2)令和7年3月31日まで(最長で3年間まで更新あり)
 ※隊員としてふさわしくないと判断した場合は、任用・委嘱期間中(契約期間中)であっても任用・委嘱(契約)を取り消すことができるものとします。

◉報酬 月額:174,503円

◉手当
(1)費用弁償(通勤手当):勤務日数により、距離に応じて支給されます。
(2)期末手当:支給条件に応じて、年2回(6月と12月)に支給されます。

◉待遇・福利厚生
(1)家賃は月額2万円を上限として市が補助します。超過分は本人負担となります。
(2)「室戸市地域おこし協力隊起業支援補助金」制度があります。
(3)社会保険・雇用保険・労災保険に加入します。
(4)年次休暇有(最大20日)
(5)勤務時間中は、活動に必要なパソコン、事務用品等を貸与します。
(6)休暇日等で業務に支障がなければ副業を認めています。※報告が必要となります。

申込・お問合せ先

募集に関しての詳細や応募手続きに関してはこちら をご覧ください。

【申込・お問合せ先】
〒781-7185 高知県室戸市浮津25番地1
室戸市 まちづくり推進課
電話番号:0887-22-5167
お問い合わせフォーム:https://www.city.muroto.kochi.jp/contact/?id=0102
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