移住者インタビュー

素直な気持ちでみつけたやりたいこと。
「芯」のある行動で実現したクラフトビールづくり。

一覧へ戻る 素直な気持ちでみつけたやりたいこと。<br>「芯」のある行動で実現したクラフトビールづくり。</br>

高知のクラフトビール「TOSACO」の生みの親である瀬戸口さんにインタビューしてきました。

瀬戸口 信弥(せとぐち しんや)さん

  • 出身地:大阪府
  • 現住所:香美市
  • 移住年:2018年

大阪府で暮らしていた時から高知県が実施する起業セミナーに参加し、当時、県内唯一のビール醸造所として合同会社高知カンパーニュブルワリーを設立。2018年からクラフトビール『TOSACO(トサコ)』を販売されています。今回は、瀬戸口さんがどのようにして起業し、香美市に移住したのかを聞いてきました。

高知発のクラフトビールTOSACOをつくる高知カンパーニュブルワリー

これまで10種類以上のクラフトビールを製造、販売してきた高知カンパーニュブルワリー。社名の語源である「カンパニオ」の意味“パンを分け合う人々”は“家族や仲間”という意味につながります。高知カンパーニュブルワリーでは『家族や仲間と一緒に乾杯できるビールをつくり、いつもの食卓に、たくさんの幸せを届けたい。』というビジョンを掲げています。このビジョンの下、『高知の素材を使う』『ビールが苦手な人にも飲みやすいテイスト』『クラフト精神』という3つのコンセプトでTOSACOがつくられています。

瀬戸口さん

自分の手で“ものづくり”を完結させたい

電機メーカーに勤務していましたが、組織での働き方に違和感を持つようになったんです。工業高校出身の僕にとっては「働く=ものづくり」。自分の手で一からものづくりを完結させたいと思い、手始めに野菜づくりに着手しました。次第に「せっかくなら自分の好きなものをつくろう!」と考えるようになり、ビールをつくりたいと思ったんです。ビールづくりについて調べるうちに師匠にあたる人物と出会い、会社勤めの傍らでビールづくりの研修に通い始めました。ものづくりと起業の共通点は、すべての意思決定を自分で行う働き方であることです。働き方を根本から改革したいと考えていた僕は、起業に興味を持ちました。

起業のプラン作り

起業に興味を持った僕はセミナーに参加し勉強を始めました。起業を検討している方の支援を行う高知県産学官民連携センター(通称:ココプラ)が実施するセミナーやコンテスト、起業塾(※)にも参加しました。アイデアの考え方、地方独自の人間関係やビジネスの形、経営などを学びました。方法を学ぶだけではなく実際に高知で起業した方の話を聞き、高知に足を運び、ココプラとの相談を重ねて起業のプランを作っていったんです。そして、当時開催されていた「高知家ビジネスプランコンテスト」に参加して優秀賞を頂きました。コンテスト入賞後は、補助金や各種サポートを受けながらプラン実現に向けた本格的な準備をスタートしました。

※起業塾とは…高知県での起業検討者のために開催されていた連続講義。現在は土佐MBA(土佐まるごとビジネスアカデミー)KSP(こうちスタートアップパーク)という新スタイルに形を変え、起業家たちをより強力にサポートできるようになっています。

瀬戸口さん

マイプロジェクトで見つけた僕が本当にやりたいこと

僕の起業の「芯」であるビールづくりの形が明確になったのはマイプロジェクトとの出会いでした。これはココプラのセミナーで学んだ手法で、これまでの人生を振り返り、皆さんと話し合うことで、「本当にやりたいこと」を見つけ出すものです。固定観念や周りの環境などによって束縛してしまっている自分自身の「素直な気持ち」を掘り起こして、これまでの人生を振り返ることで自分自身でも気付かなかった「本当にやりたいこと」を明確にするんです。僕の場合は、ただビールをつくるのではなく「ビールが飲めない妻とも一緒に乾杯できるようなビールをつくる」ことでした。こうして掘り起こした起業の「芯」は、高知カンパーニュブルワリーの企業ビジョンとなり、移住や起業で立ちはだかった壁を乗り換えていく大きな支えになりました。

香美市と瀬戸口さんをつないだ2人のキーマン

高知には妻の兄が高知大学に在学していたので何度も来ていて、自然豊かなところが好きになり、高知に住みたいと思っていたんです。起業について学んでいた頃に、大阪で開催された高知県の移住イベントに参加しました。このイベントで出会った方が香美市の移住促進に取り組んでいるNPO法人いなかみの近藤さんでした。元々、香美市は移住先の候補ではなかったのですが、近藤さんとの出会いをきっかけに香美市を本格検討することになりました。近藤さんに起業計画をお話ししたところ、「地元の方々から直接ご意見をうかがっては?」と香美市で住民の皆さんに起業プランをお話しする場を設けてくださったんです。ここでお会いした地元スーパーの社長さんは、先輩経営者としてのアドバイスをくださり、今の工場を紹介してくださいました。思い描いていた規模感にぴったりの工場、香美市の方々と繋がれたこともあって、香美市での移住と起業を決めました。香美市は自然と身近に触れ合えるうえ、空港が近く鉄道も走っていて交通アクセスが良好です。特に交通アクセスは、大阪にも帰りやすいという暮らしの面からも、物流で優位という事業面からも魅力的なポイントでした。

移住後1か月でTOSACOを販売開始できたのは、移住と起業を並行して進められたおかげです。

お客様に更なる笑顔を。高知カンパーニュブルワリー新工場オープンへ

現在、2022年中の稼働を目指し新工場の建設が進んでいます。新工場が完成すれば生産効率がアップするだけでなく、より一層高品質な商品を楽しんでいただけるようになります。また、新工場に併設するタップルームでは周辺の景観を眺めながらビールを味わっていただけます。今まではイベントなどでしかお客様との接点が作れませんでしたが、新工場はお客様の生の声が聞ける場所として大事にしていきたいです。

瀬戸口さん

そして、カンパーニュブルワリーでは新工場での接客や調理、広報活動で一緒に働いてくれる方を募集しています。TOSACOが好きでその良さをいろんな人に伝えたい方、人を喜ばせることが好きな方、一緒にTOSACOの魅力を伝えませんか?

高知カンパーニュブルワリーの求人情報はこちら

素直な気持ちを大切に

移住や起業に限ったことではないですが、自分の素直な気持ちを大切にすることが大事です。僕がマイプロジェクトで学んだように、自分が「本当にやりたいこと」は、素直な気持ちで生活を見つめ直すことで生まれるのではないでしょうか。そして、この「本当にやりたいこと」が自分の「芯」となり、移住や起業の決断をするときに「芯」の通った行動ができるようになると思います。

瀬戸口さん

おすすめ記事

オススメコンテンツ

イベント情報や支援情報など、
最新の情報をメールでお知らせします!

Go Top