移住者インタビュー

【高知市】「来てみたら、離れられなかった」——高知に魅せられた3人の移住ストーリー

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高知市にある「ゲストハウスルルル」で働く県外出身者の3名の方に、移住の経緯やゲストハウスの魅力、高知での暮らしの良さについてお話しを伺いました。

(左)山本理沙さん
(中)星友理さん
(右)星穣さん

  • 現住所:高知市
  • 職業:ゲストハウスルルルスタッフ

高知移住のキッカケ

星穣さん(以下:穣)
全国規模の会社に就職し、高知に配属されたことがきっかけで、初めて高知を訪れました。ぼくはいろいろなことに挑戦したいタイプなので、仕事以外でも何かできないかと考えていたところ、こども食堂のボランティア募集を見つけ、「面白そうだな」と思い、参加することにしました。
実際にボランティアを始めてみると、とてもやりがいがあり、「このままこういう活動を続けていきたい」と思うようになり、最終的には会社を辞める決断をしました。その後、あるNPO法人の代表の方と出会い、「後継者を探している」と声をかけていただいたことがきっかけで、そのNPO法人の運営を引き継ぐことになりました。
さまざまな活動の一環でドッジボールのコーチもしていたのですが、そのチームの保護者に「ゲストハウスルルル」オーナーの元吉さんがいて、お声がけいただいたことが現場の職場に結びついています。

星友理さん(以下:友理)
私はもともと神奈川県で助産師として働いていましたが、退職後、これからどうしようかと考えていたものの、はっきりとやりたいことも決まっていませんでした。そこで、これからの時代は英語が必要になると思い、フィリピンに渡って英語を勉強することにしました。そのときに、彼(穣)と出会ったんです。

(穣)
私もゲストハウスで働き始めて、次に何をしようかと考えていたとき、元吉さんから「フィリピンで英語を勉強してきたら?」と勧められ、フィリピンへ行くことにしました。
そこで友理と出会い、「一緒に何かやろう」と話が盛り上がったタイミングで、再び元吉さんからお声がけいただいたんです。

(友理)
彼から「高知のゲストハウスで働く話があるけど、どう?」と誘われたのがきっかけでしたが、高知を訪れるのはこれが初めてでした。

山本理沙さん(以下:理沙)
地元・静岡の大学でよさこいサークルに入り、よさこいに夢中になりました。何度かよさこいを見に高知を訪れていましたが、あるとき「十人十彩」の演舞に一目惚れしたんです。「いつかこのチームで踊りたい」と思うようになり、大学3年生の頃には高知で就職活動を始め、卒業後はそのまま高知に住み始めました。
大学時代に高知を訪れた際、「ゲストハウスルルル」のシェアハウスを利用して、高知での暮らしを体験していたので、不安はあまりありませんでした。卒業後もルルルのシェアハウスに住みながら仕事をし、よさこいの活動も続けるという生活を3年間ほど送りました。
最初は「十人十彩で一度踊れたら静岡に戻ろう」と思っていましたが、シェアハウスでの暮らしが楽しかったことや、高知で出会った人と結婚したこともあり、次第に「もう高知に定住しよう」と思うように。
結婚の翌年には子どもも授かりました。ただ子育てとなると周囲に頼れる親戚もおらず、同年代で子育てをしている人も少なかったため、少しずつ孤独感を感じるようになり、一度静岡に戻りました。
当時は「このまま静岡で」と考えていたのですが、あるとき主人が「やっぱり高知に戻りたい」と言い出して、再び高知に。ちょうどそのタイミングで、ルルルが事務員を募集していたため、現在はここで働いています。

ゲストハウスルルルでのお仕事は?

(穣)
みんなやっていることは似ていて、日本や海外から来るゲストさんの現地対応をしています。ゲストさんは日本人と外国人が半々くらいの割合です。

(友理)
ゲストさんとのメールのやり取りや口コミへの返信、それからフロントでのチェックイン・チェックアウトの対応、ヘルパーさんのシフト調整、お部屋の清掃なども行っています。
ここで働こうと思った理由の一つが、英語を使う機会があることです。英語については、今もオンラインで勉強を続けています。

(理沙)
観光案内やおすすめの場所を聞かれることも多いですね。他にも、ブログの更新をみんなで分担しながら進めています。

ゲストハウスルルルの良いところは?

(穣)
異国を感じられることですね。ここに来て海外を身近に感じることができます。外から見ただけでは分からなかったですが、中に入ってみて「すごいな」と思いました。
ラウンジでは外国人のゲストさんたちが、活発にコミュニケーションを取っていて、高知ではなかなか体験できない本当に珍しい環境だと思います。

(友理)
元々はスタッフが朝食と夕食を作っていたのですが、ちょうど料理が得意なヘルパーさんが来てくれて、今はフランスパンやカレーを提供しています。

(理沙)
その方はフランス出身で、こだわりを持ってとてもおいしいパンを焼いてくれるんです。
また、ひろめ市場などがある繁華街へのアクセスが良いのも魅力の一つですね。
みんなで一緒に食事することで、自然とコミュニケーションが生まれます。

(穣)
あとは、鏡川が近いのもいいですね。

(友理)
川沿いを歩くと気持ちがいいです。

(理沙)
BBQもやりました。ヘルパーさんたちと一緒に、交流会のような形で楽しみました。

(穣)
ハロウィーンなどの季節イベントも、ゲストさんを巻き込んで開催しています。バレンタインのときは、友理が国ごとの文化の違いを紹介してくれました。

高知での暮らしはどうですか?

(友理)
高知に来てちょうど1年。まだ知らないことも多いので、ゲストの方に案内できるよう、休みの日にはいろいろな場所を観光しています。
にこ淵、四国カルスト、室戸、桂浜。

(穣)
他にもモネの庭、伊尾木洞、UFOライン、足摺岬、龍河洞など、西から東までいろいろな場所を案内しました。

(友理)
仁淀ブルーが好きなので、安居渓谷が一番のお気に入りです。
去年は高知に来たばかりで仕事も忙しく、なかなか出かけられなかったので、今年はやってみたいことがたくさんあります。
日曜市や木曜市といった街路市にも、朝の散歩がてらよく行って、買い物を楽しんでいます。

(穣)
今年の3月には本山町へ行って、棚田を見てきました。ぼくたちがフィリピンにいたときの場所も棚田が有名でしたが、あたり一面真っ黄色で驚きました(笑)。
高知は東西に広くて、見どころもたくさんあるので、来るなら4泊くらいはしてほしいですね。
お遍路さんも多く訪れているので、ぼくたちもいつかお遍路に挑戦してみたいと思っています。

(理沙)
静岡の方が娯楽施設は多いんですが、自然の中で遊べる環境は高知の方が断然豊かで魅力的ですね。
昨日も子どもを連れて仁淀川に遊びに行ってきたんですが、駐車もしやすくて、川ではたくさんの人が楽しんでいました。
静岡では駐車禁止や川遊びの規制が多く、そういう部分は不便でした。主人は釣りが好きなんですが、釣りをしていたらおじさんが近づいてきて、怒られるのかと思ったら、「何釣ってるの?」と気さくに声をかけてくれたそうです。

今後やってみたいことはなんですか?

(友理)
ゲストさん同士の交流を通じて、何か新しいことが生まれたら嬉しいなと思っています。ビジネスでもプライベートでも、つながりができたり、新しいきっかけになったりするといいですね。

(理沙)
ホテルは「泊まるだけ」という印象ですが、人との交流があるのがゲストハウスの魅力だと思います。日本の方とも海外の方とも、忘れられない出会いが生まれたら素敵ですね。

(穣)
ゲストさんがみんな「今度ウチにおいでよ」って言ってくれるので、いつか本当に訪ねてみたいですね。(笑)

これから移住を検討される方にアドバイスをお願いします。

(友理)
まずは一度、高知に来てほしいですね。そうすれば、きっと離れられなくなると思います。自然が豊かで、ゆったりとした時間が流れているので、せかせかせずに自然体で過ごせます。アウトドアが好きな人には特におすすめです。
ただ、車は必須ですし、都会に比べるとお店や病院が少ないので、そのあたりは不便に感じる方もいるかもしれません。

(穣)
高知は、思っていたよりも都会だったというのが第一印象でした。それに、高知の人は本当におせっかいなくらい親切で、外から来た人でもすぐに受け入れてくれますし、困ったときには手を差し伸べてくれる優しさがあります。
また、何かを始めたいと思ったとき、競争相手が少なく、後継者不足の地域も多いので、求められていると感じることが多いです。新しいことに挑戦したい人にとっては、まさにぴったりの場所だと思います。

(理沙)
まずは一度、不安な気持ちを手放して、ぜひ来てほしいです。泊まる時はぜひゲストハウスルルルで!私たちが精一杯サポートいたします。高知では、ぜひ現地の人と関わってほしいです。
一度でもつながりができれば、高知の人たちは「また帰ってきいや」って言ってくれるんです。私も静岡からまた高知に戻ってくるとき、すごく戻りやすかったです。
あの温かさは本当にすごいなと思います。めちゃくちゃおせっかいなんですけど、それが嬉しいんですよね。

■ゲストハウスルルル
住所:高知市旭町2丁目2
TEL:080-9297-0650
URL:https://officelululu.com/

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