移住者インタビュー

南国市で自社ブランドを立ち上げ、人と自然が調和する暮らしを提案!

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夢中になれる仕事を求めて移住。趣味優先の生活から一変、高知で自分らしさを見つけました!

二宮 翔さん

  • 出身地:京都府
  • 現住所:高知市(会社所在地:南国市)
  • 移住年:2016年
  • 職業:ao.株式会社 代表

夢中になれる仕事を求めて高知へ

高知へ移住したきっかけは、京都でサラリーマン5年目を迎えた頃、高知の製薬会社の方と異業種交流会で知り合ったことです。
当時の私は、和漢植物を使った化粧品メーカーの通信販売や営業企画をしていたのですが、仕事への情熱は2~3割ほどで、趣味の社会人バスケットボールに夢中にでした。

仲間と汗を流す充実した時を楽しむ一方で、年齢を重ねるにつれて仕事においては不完全燃焼をしている気がして、バスケットボールと同じくらい夢中になれる仕事を求める思いが強くなりました。このままでいいのかなと思っている頃に京都で偶然知り合ったのが、先ほどの高知の製薬会社の方でした。

売れる商品には顧客の心を動かすストーリーが必ずあり、作り手の思いとこだわりが重要だと感じていたので、入浴剤の開発に携わっている製薬会社の方の話を聞いていると、その商品に対する熱い思いや、仕事への情熱も感じました。私も「こんなふうに夢中になれる仕事がしたい」「商品を作る側に携わりたい」との思いから、その製薬会社に転職しようと心に決めました。

妻も今では高知が好きに

転職するために高知へ移住しようと決意した時は、実は妻との結婚を決めたばかりでした。妻には内緒で結婚式の直前に採用面接を受けに行き、希望通り内定をいただいたのですが、いざ高知への移住を告げると、妻はとても戸惑っていました。しかし、結婚した早々、単身赴任というのは避けたいので、5年で京都に帰ることを約束して、ついて来てもらうことになりました。

高知に来てから子どもが2人産まれました。遠く離れた実家を頼るわけにはいかないので、子育てに積極的に関わっています。家族との時間を優先するようになり、苦手だった家事や料理も少しずつできるようになりました。

妻に寂しい思いをさせないように、当初は頻繁に京都へ里帰りするようにしていました。しかし、2~3年が経つうちに高知での生活に慣れてきたのか、今では妻のほうが高知を気に入っていて、5年で京都に帰ることなくそのまま高知に残ることになりました。妻は、自然と触れ合いながら子育てできる環境や、ママ友とのコミュニティ、近所の奥さんと一緒に飲みに行くほど仲良くなれたこと、魚や野菜や果物などおいしい食材が安く買えるところなどが気に入っているそうです。

高知は子育てをしやすい環境だと感じます。休日は子ども達とよくでかけるのですが、遊具が多く、広くて質のいい公園が充実していますし、混み合うことも少ないのでゆっくり遊ばせることができます。気候も温かく、自然が身近にあるので、毎年海に行くようにもなりました。派手さは無くても親しみや愛着を感じるような、子どもと過ごせる憩いの場所が多いのが魅力です。

高知で会社を立ち上げる

2021年に、当時の会社の上司と一緒に入浴剤やアロマなどの製造メーカー「ao.株式会社」を立ち上げました。素材の選定、加工方法、配合バランスなど、大量生産では作り出せないこだわりの商品を届けたいという思いからです。「ao.アオ
」とは自然や光、叡智という意味です。自然植物が本来もっている薬効や美しさを、人の身体の仕組みや暮らしに取り入れやすい形で提案していきたいという想いを込めています。

生産工程はすべてハンドメイドで、漢方素材やハーブなど天然成分100%のものづくりをしています。高知のメーカーだからこそできる入浴剤の開発などにも取り組み、高知県内の企業からの依頼で高知県産のゆずを使用したバスソルトの商品開発も行いました。

大変なこともありますが、夢中になれる仕事を見つけ、納得できる商品を細部までこだわってつくることにやりがいを感じています。付加価値を付けることで素材を提供してくださっている農家さんたちが喜んでくださるのも嬉しいですし、うちの入浴剤で冷え性が改善したと喜んでくださるお客さんがいることもとても嬉しく思っています。

南国市の魅力

クライアントは関東や関西、福岡に多いので、高知龍馬空港がある南国市はとても便利だと思っています。飛行機に乗ればあっという間にどこへでも行けるので、感覚的には全く遠く感じません。また、渋滞が起こりにくいように道路が整備されていて、無料区間の高速道路もあるので、高知市内にもアクセスしやすいです。

仕事の合間にカフェで一息ついたりするのですが、南国市には有名チェーン店や大きいお店だけではなく、個人経営のカフェが多いところも気に入っています。近所には沖縄から移住してきたご夫婦がカフェを経営されていますし、カフェに限らず個人経営の個性的な雑貨屋さんやセンスのいいお店が多いようです。自分のお気に入りの店を見つけて、そこでゆっくり時間を過ごしたり、お店の人と仲よくなって馴染み客になれることを魅力に感じています。

それから、高知県民全体にいえることですが、おおらかでいい人が多い印象があります。人と人との繋がりが深いので、何かに挑戦しようとするときに人に恵まれていると感じることがあります。例えば、もともとクリニックの空き家だったこの事務所は、ご好意で間借りさせていただいただけではなく、部屋の中は自分達で好きなようにDIYしてもよいと言われています。地元出身者でないからの排他的になることもなく、みなさんが自分をそのまま受け入れてくれます。「高知家」という県のスローガンの通り、あたたかい県民性を感じます。

移住を検討されている方へ

私は自分の生き方を模索する中で高知に移住しました。私も妻も高知にゆかりはなく、私の都合で移住を決め、当初は妻に移住を反対されました。だからこそ、全力で仕事も子育ても頑張り、自分らしさや夢中になれる仕事を見つけることができ、今は自社のブランドを立ち上げて人と自然が調和する暮らしをお客さんに提案できるようになりました。あの時、一歩踏み出してよかったと思っています。

高知への移住を考えている方は、まずは高知に遊びに来ていただいて、どんなところなのかを知ってほしいです。何を好きと感じるか、ここにいたいと感じるかを現地で確かめてみてください。移住を決断された方は、まず、それだけですごい行動力と決断力がありますから、反対されたりうまくいかないことがあっても、自分のやりたいと思うことを全力で試してみてください。周りにいる方や家族にたくさん感謝しながら、私も挑戦し続けます。


※この記事は、2023年3月5日時点の情報を掲載しております。

当センターは、高知へのUIターンに役立つ最新情報を発信しているほか、各市町村で活躍する移住者のみなさんの活動も応援しています。ご感想、ご質問は高知県移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。

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