移住者インタビュー

リモートワークを活用し、高知に移住を決断。「仕事 × 趣味」の理想的なライフワークを実現しました！

掲載日：2023.07.13
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コロナ禍で広まった「在宅ワーク」という働き方。そんな働き方を活用して「移住」に踏み出した一人の男性がいる。「出身地は奈良。職場は東京。住んでいる場所は高知。仕事と趣味を両立し、理想とする暮らしを手に入れました。」

山根　祥さん

出身地：奈良県
現住所：高知市
移住年：2021年
職業：システムエンジニア

大学進学で高知に。心を掴まれたよさこい祭りとの出会い

僕と高知の出会いは、大学受験。奈良県出身でしたが、「高知にこんなに素晴らしい大学がある」と父が教えてくれたことがきっかけとなり、進学を機に高知での生活がスタートしました。

念願だったゼミにも所属することができ、順風満帆な学生ライフを楽しんでいた中で、勉学以外でのめり込んだのがよさこいでした。友達に誘われて入った大学のよさこいサークルでしたが、誰もが主役になれるよさこいの雰囲気に衝撃を受けて一気に虜に。サークル引退後も高知県内のチームで踊り続け、僕にとってなくてはならいものになっていきました。

東京で就職。よさこい祭りに参加すべく、夜行バスで練習に参加する日々

高知県内での就職も考えましたが、「まずは実力をつけたい！」という考えから、2018年にシステムエンジニアとして東京で就職。初めての社会人生活で覚えることもたくさんある中で、「どうしてもよさこいに参加したい」という想いは捨てきれませんでした。時間的にも体力的にも苦労があることを理解しつつ、チームと職場の理解を得て、東京で仕事をしながら高知のチームでよさこい祭りに参加することを決意しました。

毎週末に高速バスを使って高知へ向かい、よさこいの練習に参加。仲間や友達にもサポートしてもらいながら振りを叩き込み、練習が終わり次第また夜行バスで東京に帰るという生活を約3ヶ月続け、無事によさこい祭りに参加することができました。しかし、仕事とよさこいの両立は想像以上に厳しく、2019年は泣く泣く辞退することに。2013年から連続で参加し続けていたよさこい祭りを初めて外から見ながら「よさこいに貢献したい」という想いと、付き合っていた彼女が高知にいたこともあり、「高知に住みたい」という想いが自分の中で少しずつ大きくなっていくのを感じていました。

高知への想いが爆発。リモートワーク移住が実現

2020年は、新型コロナウイルス感染症が蔓延。よさこい祭り自体が中止になりました。勤務している会社でも「在宅命令」が出たため、自宅で仕事をする生活がスタートしました。

人になかなか会えない生活が約1年続いたころ、「やっぱり高知で暮らしたい！」との想いが爆発し、上司に高知移住を相談。「無理なら転職するしかないかも」と腹を括っての打診でしたが、会社として初のリモートワーク移住の体制を整えていただき、2021年10月に無事高知へ移住することができました。

“よさこい” がもたらした好循環。仕事のモチベーションも増加

2022年は正式開催とはいきませんでしたが、「2022よさこい鳴子踊り特別演舞」に参加。学生時代とは違い、仕事をしながら練習に参加することの大変さを身に染みて経験しました。「よさこいの練習に参加したいから、絶対に定時であがるんだ！」という気持ちも生まれ、仕事に対するモチベーションも一層強くなりました。

東京に住んでいたときは、仕事が終われば満員電車に乗って家に帰って寝るという日々でした。しかし、高知に住んでからは、仕事終わりに自分の好きなことをしていい汗をかくことができているので、次の日の仕事に快適に臨めるという好循環も生まれたと感じています。

「体が動き続ける限りよさこいを楽しみ続けたい。」よさこい移住への想い

東京の会社に在籍したまま高知に移住することに対して、「やっていけるのだろうか」という不安がなかったわけではありません。ですが、移住前の約1年間の在宅ワーク期間と、会社からの全面的なサポートがあったことで、夢であった移住に踏み切ることができました。

よさこいと仕事の完全両立ができているかと言われると、まだまだと感じているのが正直なところ。まずはよさこいとフルリモートの生活に慣れつつ、体が動き続ける限り、一踊り子としてよさこいを楽しみ続けていきたいです。今年のよさこい祭りも楽しみです！