香美市の「吉野お試し移住体験住宅」を利用される方に向けて、うれしい新プランが登場しました。
地元で活動する団体「クワフル(香美市築耕作放棄地活用推進協議会)」と「NPO法人いなかみ」が連携し、移住体験と家庭菜園を同時に試せる特別な農業体験プランを提供します。
このプランでは、6か月間のお試し移住体験に加え、無農薬で市民農園を利用することができ、暮らしと農のある生活をじっくり体験できます。
今回は、そのプランを支える「クワフル」の活動に参加させていただきました。
クワフルとは?
クワフルは、香美市の耕作放棄地の解消および有効活用を目的として地元の有志が立ち上げた任意団体です。地元の農家や有志が集まり、放棄された農地をどう活かせるかを話し合い、実際の活用にも取り組んでいます。農業を通じて人がつながり、地域が元気になることを目指しています。
クワフルのサツマイモ掘りに、移住コンシェルジュの渡邉と平井で参加させていただきました。
現場に到着すると、代表の黒岩さんをはじめ、数名の皆さんが和やかな雰囲気の中で作業を進めていました。
私たちもさっそく仲間に加わり、まずは機械がスムーズに通れるよう、サツマイモのツルをみんなで取り除いていきます。土に触れながら体を動かしていると、自然と気分も高まってきました。
ツルを取り終えたあとは、機械でサツマイモを掘りやすくして、いよいよ手作業でサツマイモ掘り。
折らないよう、傷つけないように土を優しくかき分けながら掘り進めていくと、土の中から立派なサツマイモが顔を出し、思わず笑顔に。きれいな形のまま掘り出せた時のうれしさは格別で、夢中になって作業しているうちに、気がつけばあっという間に1時間ほどが経っていました。
「休憩しませんか~?」という黒岩さんの声でひと休み。
休憩時間には、サツマイモを蒸したものをごちそうになりました。一口頬張ると、やさしい甘さが口いっぱいに広がり、畑作業で心地よく疲れた体にじんわりと染み渡ります。
しっかりエネルギーを補給したあとは、後半戦の作業にもさらに力が入り、みんなで協力しながら作業を続けた結果、無事にすべてのサツマイモを掘り終えることができました。達成感に包まれる瞬間でした。
最後には、収穫したサツマイモをたくさんお土産にいただき、心もお腹も大満足の体験となりました。
今回サツマイモ掘りを行った場所は、もともとは耕作放棄地だったそうですが、クワフルの皆さんの活動によって、こんなにも立派なサツマイモが実っていることに感動しました。
農作業を楽しみながら気軽に体験できるクワフルの取り組みを通して、「就農にチャレンジしてみたい」と感じる方が、これからもっと増えていくといいなと実感した一日でした。
代表の黒岩さんは、災害や不安定な国際情勢によって地域への食料供給が途絶えてしまう事態を危惧し、地域内での食料自給率を高める必要があると考えたことが、クワフルの始まりだと語っていました。
その思いを地域の方々に伝え、賛同してくれる仲間とともに活動が少しずつ始まっていったそうです。まだ立ち上がったばかりのため課題も多いとのことですが、仲間と試行錯誤しながら前向きに取り組んでいる様子がうかがえました。そうした話をする黒岩さんの表情はとても明るく、苦労を感じさせない笑顔が印象的でした。
また、「耕作放棄地を活用して就農する人が増えてほしい」「将来的には法人化し、人を雇用できるようにしたい」といった今後の展望も語られていました。クワフルの活動がこれからどのように広がっていくのか、私自身も楽しみに感じながらお話を伺いました。
香美市の「吉野お試し移住体験住宅」を利用される方を対象に、滞在しながら実際の農作業を体験できる新しいプランができました。
このプランでは、6か月間のお試し移住体験に加え、住宅のすぐ隣にある市民農園で、無農薬栽培の野菜づくりに挑戦することができます。
畑仕事が初めての方でも、黒岩さんをはじめとする地域の方々が、作業の進め方や育て方を丁寧に教えてくれるため、安心して取り組めます。
農具は貸し出し可能で、マルチなどの資材についても、再利用品であれば提供が可能です。
また、種・苗・肥料の購入場所などについても、必要に応じて情報提供を行います。
さらに、入居時期に応じて、栽培する作物やスケジュールについてのアドバイスも受けられます。
例えば、5月に入居した場合は、トマト・ナス・ピーマンなどの夏野菜の収穫を目指すことができます。
季節に合わせた作付けから日々の管理、収穫までを一通り体験できるため、農のある暮らしのリアルな一面を知ることができます。
自然に囲まれた環境の中で、地域の人との交流や田舎暮らしの雰囲気を感じながら、移住後の生活を具体的にイメージできる内容です。