多様な働き方

【大豊町】四国山地の大自然に広がる牧場を引き継ぐ

一覧へ戻る
\mission!/標高800mに位置する手造り牧場「ワタナベファーム」の後継者に!
【大豊町】四国山地の大自然に広がる牧場を引き継ぐ

ひとことで言うとこんな仕事

・四国山地の大自然に広がる牧場を引き継ぐ!
・標高800m、梶ヶ森の中腹に位置する眺望は四国のスイス!
・都会では決して味わえない暮らしを通じて人生を変えよう!
・広さ7haに及ぶ牧場と農地が年間5万円で借りられる!

ミッション

 地域創生 × 事業承継 × 自己実現・起業・チャレンジ!
 
 草の新緑と森の木々が織りなすグリーンのグラデーションの中を、放牧された牛たちがゆったりと歩む。遠くの山々にはほんのりと霞がかかり、見上げる空は青く深い。四国山地の真ん中、梶ヶ森の中腹に広がる「ワタナベファーム」の光景だ。
 「澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、森の美しさや雲の近さ、空の深さを感じ取って欲しい。この場所は特別な空間なんです。ここで暮らせば心が豊かになることは間違いない」父の代から、この地で酪農を営む渡辺則夫さん(75)が赤銅色の笑顔で微笑む。
 渡辺さんがここで牧場を始めたのは今から40年ほど前、三十代の時だ。標高約800mに広がる荒地を、父の成甲(しげる)さんと一緒に開拓して、広さ約7ヘクタールの牧場に造りあげた。
 「スイスのような光景をここに創りたかったんです」と照れながら話す。この丹精込めた手造り牧場が、今回の事業承継案件だ。
 現在飼育しているのは、繁殖牛8頭、少し前まではジャージー牛を飼って、チーズの製造販売免許を取得、3種類のチーズの販売も行っていた。また、有機栽培のトマトも手掛ける。雨よけ用のハウスが20aほどあり、冷涼な気候を利用して、ミニトマトや中玉など3種類のトマトを栽培。JA系の販売所に出している。牛の糞尿を堆肥化して土づくりから行っている「循環農業」のため、トマト一粒の旨味は別格。露地のトマトが不足気味になる夏場に最盛期を迎えることも手伝って、貴重な販売品目になっているという。
 牧場は標高1400mの県立自然公園「梶ヶ森」に通じる車道途中に位置している。引継ぎを希望しているのは、放牧用地はもちろん飼料畑や牛舎、管理棟、野菜栽培用の畑やハウス施設、チーズの製造・保管施設などだ。売却はお互いのハードルが高いので、当初は年間5万円ほどで賃貸し、牧場が軌道に乗るようだったら、売却するという形式がいいのではないか」と提案している。
 標高800mからの眺望は、下界とは別世界だ。山の稜線に沈みゆく夕日を見送った後、夜の帳に身を委ねる。爽やかな風が肌寒く感じるころには、頭上には星が輝き始め、無数の淡い光が降りそそぐ。邪魔する人工の光は全くない。このまま、眠ってしまうと、目が覚めたら、異次元の世界に転生しているかもしれない。
 この大自然の中で牛を育て、野菜を収穫する暮らしと、都市部に住む私たちの生活は比べる術がない。どちらの生活がより幸せで充実しているのか。それを決める尺度は、それぞれの人の心の中にある。

・事業内容: 牧場・有機農業の経営
・引継場所: 高知県長岡郡大豊町佐賀山715
・引継条件: 牧場と関連施設を年間5万円程度で賃貸。詳細は相談の上決定します
・引継詳細: 牧場用地、飼料畑や牛舎、管理棟、野菜栽培用の畑やハウス施設など。

求める人物像

・四国の山間地にUターン・Iターンを検討している方
・都市部と正反対の大自然の中の暮らしに馴染める方
・牛の世話をはじめ農作業などの1次産業の仕事が好きな方(畜産業経験者が最適)
・地域のコミュニティを大切にし、人との繋がりを楽しめる方

ここがポイント!

■標高800mの四国山地の光景は別世界!
心と体が、目の前に広がる大自然の光景に吸い込まれてしまう――。そんな不思議な感覚に陥ってしまう。四国山地の真ん中、梶ヶ森の中腹に広がる「ワタナベファーム」に広がる光景は別世界だ。

■手造りの農場を年間5万円程度で賃借できる
ワタナベファームは放牧場や飼料栽培用農地、畜舎や管理棟など、牧畜に必要な施設はすべてそろっている。糞尿を堆肥化して手掛ける野菜栽培も可能で、10棟以上の農業用のハウス施設も。これらが年間5万円程度で借りられるのは大きな魅力だろう。

■循環農業で育てる人気のトマトも受け継げる
冷涼な気候を利用して、ミニトマトや中玉など3種類のトマトを栽培している。牛の糞尿を堆肥化して土づくりから行っている「循環農業」の栽培技術は確立されており、希望すれば渡辺さんからの承継は可能で、貴重な現金収入になり得る。 


継業への取り組みについて

「地元のためにお店を続けたいが後継者がいない」
「高齢になってしまって事業継続が難しい」

 地域の生活を支えてきた中小企業や商店では、こういった理由から、事業縮小や廃業を余儀なくされるケースが後を絶ちません。 一方で、働き方が多様化する今、県外からのUターン者や移住者が過疎地域に住まい、ゼロから起業をするより圧倒的にコストが抑えられる、”なりわい”を活かした「事業承継」や「継業」といった働き方がひそかに注目を集めています。店舗そのものや機材設備などの初期費用一式を抑えられるほか、一定の顧客や販路、技術までもそのまま引き継げるとして、地方暮らしを目指す若者や移住者にとって新たなビジネスチャンスといえます。
 「事業承継」「継業」とは、地域で生まれた”なりわい”を引き継ぎつつ、第三者の新たな感性と価値観でそのものの価値を見出し、再活性化して、地域で継続できるなりわいを営むことです。

オーナー 渡辺さんへのインタビュー

———— ここに牧場を造った経緯は?
 もともと 渡辺家はこの山の麓で乳牛を飼ってました。若いころスイスに行く機会があって、「スイスのような光景を故郷に造りたいと考えたんです。父に相談したら、大乗り気になり、国の構造改善事業費などにもお世話になりながら、二人で造っていったんですよ。今は、「スイスみたい」と言ってくれる来訪者もいますね。

———— 長い間、経営されていた牧場をなぜ手放そうと?
 WWOOF(World Wide Opportunities on Organic Farmsの略=ウーフ)の活動を通じて、別の人生目標が芽生えたんです。ウーフとは、有機農場を核とするホストと、そこで手伝いたい・学びたいと思っている人とをつなぐサービスで、お金のやり取りではなく「食事・宿泊場所」と「力」と「知識・経験」の交換で成立する仕組みです。このホストファミリーの活動を続けて来たことで、国内をはじめ世界各国のたくさんの人々との繋がりができました。全国を旅しながら、知り合った人々を含めて色々な方と触れ合いたい。農業に携わる人が何に興味があって、どんな考え方をしているのか、多様な生き方に出会ってみたいのです。そのために、牧場を承継してくれる人を探しているんです。

————最初は賃貸なんですね? 
 売却はお互いのハードルが高いので、当初は年間5万円ほどで賃貸し、牧場が軌道に乗るようだったら、売却するという形式がいいのではないでしょうか。この地で長い間牧場を続けてくれることが条件です。精魂込めて創り上げて来た牧場が荒れて山に還るのは何としても避けたいんですよ。

————どんな方に引き継いでもらいたい? 
 ここでお金儲けはできません。田舎の山で人生を豊かに過ごしたいという人に来てもらいたい。澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、森の美しさや雲の近さ、空の深さを感じ取って欲しい。この場所は特別な空間なんです。ここで暮らせば心が豊かになることは間違いない。人生観が変わるはずです。

ご応募・お問い合わせ

まずは、電話又はメールで「高知家で暮らすで募集情報を見た」旨、ご連絡下さい。

◆応募申込み・引継ぎ内容のお問い合わせ◆
高知県事業承継・引継ぎ支援センター
〒780-0870 高知県高知市本町4丁目1-32こうち勤労センター4階
担当: 野本 横山あて
TEL: 088-802-6002
サイト: https://www.kochi-hikitsugi.go.jp/
※後継者人材バンクへのご登録はホームページから。

事業承継

※この記事は、2025年05月21日時点の情報を掲載しています。

記事に関するご感想、ご質問は移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。




おすすめ記事

オススメコンテンツ

イベント情報や支援情報など、
最新の情報をメールでお知らせします!

Go Top