移住者インタビュー

“面白い!”を追い続けたら、未来がひらけた。二人が叶えたローカルライフ【奈半利町】

一覧へ戻る “面白い!”を追い続けたら、未来がひらけた。二人が叶えたローカルライフ【奈半利町】

学生起業や離島移住を経て、高知県奈半利町の地域おこし協力隊に着任されたお二人。どうして高知へ?田舎移住、田舎起業ってどんな感じ?お二人のリアルな暮らしをお聞きしました。

實重 優(さねしげ ゆう)さん[左]
井出 風之介(いで ふうのすけ)さん[右]

  • 出身地:島根県(實重さん)、神奈川県(井出さん)
  • 現住所:奈半利町
  • 移住年:2024年
  • 職業:地域おこし協力隊

大学で意気投合し、学生起業にチャレンジ

同い年のお二人は、共に進学した高知大学地域協働学部で出会い意気投合。在学中はフィールドワークを通して地域活性について学びます。

ローカル情報誌を制作したり防災イベントを企画したりするなど、地域住民の協力を得ながら精力的に取り組んでいました。

お互いに「いつか一緒に仕事がしたいね」と話していましたが、偶然に島根県の離島・隠岐の島へ行く機会があり、そこで出会った人たちとのご縁から学生起業へチャレンジすることに。

合同会社を立ち上げ、大学を1年間休学して現地へ飛び込みました。

出会う人たちのご縁が、仕事に繋がっていく

大学の先輩から紹介されたご縁で、島根県の中小企業同友会へ参加させてもらえることになります。そこで「1年間の予算をあげるから、新卒採用の取り組みをやってみろ」と業務を任されることに。

同世代の仲間達と一緒に、合同説明会を企画するなど採用活動に尽力しました。

さらに、その取り組みを通して出会ったのが、海士町の海産物加工会社の社長さん。「売上を伸ばすことだったら何をやってもいい」と初受注に繋がります。

新商品の開発やパッケージデザイン、新規販路獲得の支援などに従事しました。「現場作業も手伝わせてもらって、あり得ないくらい大量のサザエを剥いたり、イカを捌いたりしていました(笑)」と實重さんは懐かしそうにお話してくれました。

海士町が行う"大人の島留学制度"にも1期生として参加。地域の空き家を活用してまちの活性化を目指すプロジェクトの立ち上げや運営にも携わりました。

進むべき方向を見つめなおし、高知県奈半利町へ移住

順調に活動が進んでいたものの、コロナ禍に突入。島留学制度の更新期限も迫る中で、離島で事業を続けていくことの難しさや自分たちの未熟さ、「大好きな高知に戻りたい」という気持ちが入り混じります。

最終的にお二人は高知へ戻ることを決意。海士町での活動は新しく仲間に加わったメンバー2名へ引き継ぐことになりました。

高知へ戻ると同時に、お二人に転機が訪れます。實重さんが勤めていたアルバイト先の常連さんが経営コンサルティングをされていて、「若いのに頑張っているね」と声をかけてくれます。

ご縁がつながり、新規事業の立ち上げ等のノウハウを働きながら教えてもらえるという好機に恵まれました。

そんな中、「奈半利町で面白い求人が出ているから、応募してみたら?」と紹介され、現在お二人が活動している地域おこし協力隊へ辿り着いたのでした。

人との出会いで”道”ができていく、田舎移住のおもしろさ

現在は奈半利町の地域おこし協力隊として、マリンアクティビティ施設の運営を中心に、イベントの企画や観光ガイド、移住相談対応などに幅広く取り組まれています。

實重さんは「色んな選択肢を周りの人から与えてもらえるのが田舎の面白いところ。頭でっかちにならずにチャンスに乗っかって楽しめる人は、田舎移住や起業に向いていると思います。」と言います。

一方で、井出さんは「人の言いなりになり過ぎると自分達のやりたいことから少しずつズレてきてしまうので、悩んだ時は二人で話し合うようにしています。

いつもどちらかが冷静になって軌道修正してくれるのは、二人で活動しているメリットかもしれません。本質に戻れると、やるべきことが自然に見えてくるんです。」と悩みながらも前向きに進む、等身大のお二人の姿を教えてくれました。

二人のこれからについて

今後の抱負をお聞きしたところ、「奈半利町で地域商社を作り、隠岐の島にいる仲間も呼んで4人で活動したい」という答えが返ってきました。

既に立ち上げに向けて事業計画を練り始めているお二人。現在の活動を踏襲しつつ、特産品の開発やふるさと納税事業、古民家を活用したコミュニティスペースの運営など、夢は大きく広がります。

「都会だと専門的なスキルを持った人はたくさんいるけど、”その他大勢”になりやすい。田舎は“自分であること”を求めてくれるのが良いところです。」という、井出さんのお話が印象的でした。

~編集後記~

偶然の出会いを通して、お二人の活動がどんどん彩られていくストーリー。決してフットワークの軽さだけではない、つい応援したくなる明るいお人柄や人懐っこさを感じるインタビューとなりました。

井出さんと實重さんの取り組みや地域との関わり方、プライベートの過ごし方など、もっと話を聞いてみたい方、田舎移住のリアルをのぞいてみたい方に向けた、交流会イベントを開催します!

高知の地酒や美味しい食事を片手に、ゆる~く語り合いましょう♪

◆【12/13(土)・東京】高知ご飯を片手に、地方移住と田舎起業についてゆるく語る夜
https://kochi-iju.jp/event/details_828.html

《開催概要》
●2025年12月13日(土)19:00~21:00
●場所:BAR/THE FLYING PENGUINS
(東京都中央区日本橋2丁目2-18 八重洲仲通りビル2F)

おすすめ記事

オススメコンテンツ

イベント情報や支援情報など、
最新の情報をメールでお知らせします!

Go Top