【佐川町】自伐型林業と言えば佐川町!? その人気の理由に迫る!

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これまでに計39名の林業協力隊を雇用してきた佐川町。なぜ佐川町? なぜ協力隊? 人気の理由に、移住コンシェルジュが迫ります
【佐川町】自伐型林業と言えば佐川町!? その人気の理由に迫る!
「自伐型林業(じばつがたりんぎょう)といえば佐川町」と言われるほど、自伐型林業の推進に力を入れている高知県佐川町。佐川町では、自伐型林業に従事する方を「キコリンジャー」と呼び、未来の担い手を地域おこし協力隊の林業研修生として受け入れています。

平成26年度から10年間毎年継続して雇用を実現し、その受け入れ総数は39名。任期満了者の26名のうち20名が佐川町に定住し、うち85%の方が、協力隊卒業後も林業関係の仕事に就いています。

自伐型林業とは?

自伐型林業とは、自らが所有する、または借りた山林を、自分のペースで少しずつ手入れ・伐採し、収入につなげる林業のこと。大規模な林業事業体が一度に大量の木を伐るのに対し、自伐型は小規模・長期的・持続可能なスタイルです。
副業・兼業にもおすすめの林業で、本業や趣味と組み合わせて、森と関わる新しい働き方。
佐川町には、そのフィールドがあります。

こんな人に向いている
・自然の中で働きたい
・地域資源を活用して地域を活性化したい
・副業兼業で活かせるスキルを身に付けたい
・環境問題に興味がある

多くの先輩たちが、地域おこし協力隊からスタート。その理由とは?

先輩キコリンジャーの多くは、ほとんどが未経験からのスタート。
「林業ってどうやって始めたらいいの?」「筋肉ムキムキじゃないけど自分にもできるかな」「始めるのにどれくらいお金がかかる?」など、私たち移住コンシェルジュの元にもさまざまな相談が寄せられます。

先述のとおり、佐川町では平成26年度から毎年継続して地域おこし協力隊を採用。
多くの先輩たちが、未経験から林業をスタートしています。
地域おこし協力隊が選ばれる理由は、佐川町役場の充実したサポート体制にあります。


だから人気! 佐川町の林業地域おこし協力隊
・協力隊の任期中に必要な知識資格を身に着けられる(自己負担なし)
・町所有の機材を無料で使うことができる
・安定した給与収入が得られる
・役場が用意した住居に住める(民間住宅の場合は家賃補助が受けられる)
・週4日勤務のため、他にやりたいことにも取り組める
・OBが多く交流やサポートも充実しており、安心して取り組める環境がある


さ・ら・に! 卒業後のサポートも充実!

・町が山林所有者と交渉し管理契約を結んでいるため、町から施業委託を受けることができる! つまり、施業地となる山林を自分で確保する必要がないため、スムーズに独立できる!
・必要な機材は町が十分に保有しており、少額でレンタルが可能
高知地域林業ネットワーク(通称「根っこワーク」)という組織が協力隊の自立経営をサポート。飲み会やBBQなど情報交換の場があり安心!


詳細はこちら!
さかわ地域おこし協力隊ホームページ:http://sakawaco.sakura.ne.jp

OBから技術を学ぶことができる
OBから技術を学ぶことができる
通称「根っこワーク」の仲間たち
通称「根っこワーク」の仲間たち

現役協力隊の宮﨑あかねさんにインタビュー

林業と聞くと、“男性の仕事”というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし最近では、林業にチャレンジする女性も少しずつ増えているんです!
そこで、佐川町地域おこし協力隊として林業に取り組んみながら、絵描きとしても活動中の宮﨑さんにインタビュー。自伐型林業の魅力、佐川町で協力隊として活動することのメリット、林業との兼業についてなど、さまざまな角度でお話を伺いました。



――高知移住のきっかけと、佐川町で林業ミッションの協力隊を選んだ理由は?
出身は東京ですが、埼玉の山の中の高校に通っていました。当時から絵を描くことが好きで、本格的に制作を始めたのもこの頃です。
将来は企業就職ではなく、絵描きをベースに兼業というライフスタイルをイメージしていて、なんとなく一次産業がいいなと考えていました。そんなとき、知り合いから“自伐型林業”という選択肢を提案され、環境にやさしく持続可能な林業という点に興味を持ったんです。

そして「自伐型林業をやるなら高知県の佐川町だよ」と聞き、それまで行ったことのなかった高知を初訪問。

佐川町役場で相談したところ、
・地域おこし協力隊の制度を活用すれば、一定の給与を得ながら活動ができること
・未経験でも安心して林業に取り組める環境が整っていること
・住宅支援など、移住者に手厚いサポート体制があること
・女性の受け入れ実績もあり安心感があったこと
・絵を描くことにも並行して取り組んでいけそうなこと
などが決め手となり、高知移住を決意。
高知に住んでいる友人から「高知いいよ~」と聞いていたことも安心材料になりましたね。引越しは、東京から軽トラで荷物を運びました(笑)

ほかにも自伐型林業ができる地域はあったのですが、沖縄の大学に通っていたこともあり、温かい地域がいいなと思ったことも、高知を選んだ理由のひとつです。佐川町での暮らしは、スーパーも近くにあるし、車さえあれば不便を感じることも全くなくちょうど良い規模感かなと思います。


――具体的にどんな活動をしている?
まずは施業に欠かせないチェーンソーの使い方をOBから教わり、資格を取ることがスタートでした。丸太を使って伐倒の練習をしながら、少しずつ慣れていきましたね。
協力隊としての主な業務は、ユンボを使った作業道づくり。作業道づくりは、自伐型林業で一番大切な作業でもあります。もともと車の運転はしていたのですが、勾配が急な山道の運転技術は、高知に来てから身に付きました。

協力隊の任期中は、必ず2人以上で作業することが決められています。
今は協力隊員が私1人だけなので、OBと一緒に町有林を施業したり、OBが所有する山での施業に参加させてもらったり。いつどの山で施業するかは、役場が管理しているスプレッドシートを見て調整します。

現場で必要となる技術は、OBから教えてもらうことはもちろん、林業大学校での講習や資格取得も町の負担でできるので本当にありがたいです。山に行かない日には、役場で日誌やSNSの更新、チェーンソーのメンテナンスなどの作業をしています。




――宮﨑さんが考える、自伐型林業の魅力を教えてください
林業って、ものすごい力仕事というイメージがあるかもしれませんが、実は工夫次第で力を使わずに作業する方法があるんです。だから、女性だからとか関係なく取り組むことができています。最初に比べて腕に筋肉はつきましたけどね(笑)

林業組合などではある程度効率が求められるので、どうしても力が必要になる場面はあると思いますが、自伐林業なら、自分のペースで山に向き合えるので、そこも魅力ですね。
山林での作業なので虫ももちろんいますが、山の中の高校に通っていたこともあり、田舎暮らしへの耐性は自然と身につきました。ムカデとかゴキブリも全然平気です。

実は、最初は農業もいいなと思っていたんです。でも、畑は山と違って放置することができない。
その点、林業だと多少山を放置しても大丈夫なので、たとえば二拠点生活を望む人や、兼業したい人にも向いていると思います。複数の仕事を組み合わせたり、たまには都会に行ったりすることが、精神的にも安定するポイントかなと思います。

お昼は山の中でお弁当を食べるのですが、山の中で食べるのは最高に気持ちいいです。夏でも山の中は涼しいんですよ。


チェーンソーを使いこなす宮﨑さん
チェーンソーを使いこなす宮﨑さん
OBと一緒に作業をするので安心
OBと一緒に作業をするので安心


――絵を描くこととどのようにバランスを取っていますか?

協力隊の出勤は週4日。佐川町の場合、出勤日数は月単位で自己管理するスタイルのため、勤務日を集中させて、まとめて休みを取ったりもしています。
そうすることで、制作に集中したり個展の準備をしたりと、自分でスケジュール調整できる自由度の高さは魅力。月に一度は県外に行ったり、時には展覧会に参加したりとバランスよく活動ができています。モチーフなど、ヒントを得られるものが山にはたくさんあるので、林業の活動が絵を描くことにも活かせていますね。

今は一軒家の空き家活用住宅を住まい兼アトリエにしています。4部屋ある2階建ての一軒家に一人で住んでいて、かなり贅沢ですよね。家賃補助もあり、とても助かっています。

私みたいに林業だけでなく、木工や執筆活動、体験型ワークショップの開催など、自分の好きなことや得意分野を生かして兼業で林業に取り組んでいる人は多いです。副業から専業まで、自分のライフスタイルに合わせられるのも、自伐型林業の大きな魅力だと思います。


――将来のビジョンを教えてください
良い山って、歩いていて気持ちのいい山だと思います。どれくらい手入れされてきたかで木の値段も全く違う。
でも、“稼げる山”にすることだけを考えるのではなく、環境のこともしっかり考えていきたいんです。
ヒノキやスギだけが生えている山ではなく、生えてくるものを切らない混合林が理想。そして、生き物がたくさんいる山にしたいですね。

山は本当に奥深くて、そのすべてを知り尽くすことはできませんが、もっとたくさんの情報を知って、その中から選択肢を選んでいけたらいいなと思います。環境に配慮した山づくりのため、今はとにかく山のことをもっと知りたい、という気持ちです。
絵を描くこととも両立させて、多拠点でバランスよく活動ができたらと思っています。

絵描きとの兼業で林業に取り組んでいる
絵描きとの兼業で林業に取り組んでいる
時には展覧会も開催
時には展覧会も開催

佐川町の地域おこし協力隊について詳しく聞ける相談会を、大阪で初開催!



佐川町は、6月29日(日)に大阪で「【佐川町出張相談会】未経験からチャンレンジ可。求む! 新米キコリンジャー」を開催します。
佐川町の移住担当者と自伐型林業の担当者が大阪に出張し、直接詳しいお話が聞けるチャンス!
地域おこし協力隊のお仕事はもちろん、暮らしや住まい、地域の雰囲気など、気になることは何でもご相談ください。
1対1の個別相談形式だから、あなたの疑問や不安に寄り添いながら、じっくりお話しいただけます。

詳細はこちら! https://kochi-iju.jp/event/details_654.html





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