自伐型林業とは?
自伐型林業とは、自らが所有する、または借りた山林を、自分のペースで少しずつ手入れ・伐採し、収入につなげる林業のこと。大規模な林業事業体が一度に大量の木を伐るのに対し、自伐型は小規模・長期的・持続可能なスタイルです。
副業・兼業にもおすすめの林業で、本業や趣味と組み合わせて、森と関わる新しい働き方。
佐川町には、そのフィールドがあります。
➤ こんな人に向いている
・自然の中で働きたい
・地域資源を活用して地域を活性化したい
・副業兼業で活かせるスキルを身に付けたい
・環境問題に興味がある
多くの先輩たちが、地域おこし協力隊からスタート。その理由とは?
先輩キコリンジャーの多くは、ほとんどが未経験からのスタート。
「林業ってどうやって始めたらいいの?」「筋肉ムキムキじゃないけど自分にもできるかな」「始めるのにどれくらいお金がかかる?」など、私たち移住コンシェルジュの元にもさまざまな相談が寄せられます。
先述のとおり、佐川町では平成26年度から毎年継続して地域おこし協力隊を採用。
多くの先輩たちが、未経験から林業をスタートしています。
地域おこし協力隊が選ばれる理由は、佐川町役場の充実したサポート体制にあります。
➤ だから人気! 佐川町の林業地域おこし協力隊
・協力隊の任期中に必要な知識資格を身に着けられる(自己負担なし)
・町所有の機材を無料で使うことができる
・安定した給与収入が得られる
・役場が用意した住居に住める(民間住宅の場合は家賃補助が受けられる)
・週4日勤務のため、他にやりたいことにも取り組める
・OBが多く交流やサポートも充実しており、安心して取り組める環境がある
➤ さ・ら・に! 卒業後のサポートも充実!
・町が山林所有者と交渉し管理契約を結んでいるため、町から施業委託を受けることができる! つまり、施業地となる山林を自分で確保する必要がないため、スムーズに独立できる!
・必要な機材は町が十分に保有しており、少額でレンタルが可能!
・高知地域林業ネットワーク(通称「根っこワーク」)という組織が協力隊の自立経営をサポート。飲み会やBBQなど情報交換の場があり安心!
現役協力隊の宮﨑あかねさんにインタビュー
そして「自伐型林業をやるなら高知県の佐川町だよ」と聞き、それまで行ったことのなかった高知を初訪問。
佐川町役場で相談したところ、
・地域おこし協力隊の制度を活用すれば、一定の給与を得ながら活動ができること
・未経験でも安心して林業に取り組める環境が整っていること
・住宅支援など、移住者に手厚いサポート体制があること
・女性の受け入れ実績もあり安心感があったこと
・絵を描くことにも並行して取り組んでいけそうなこと
などが決め手となり、高知移住を決意。
高知に住んでいる友人から「高知いいよ~」と聞いていたことも安心材料になりましたね。引越しは、東京から軽トラで荷物を運びました(笑)
ほかにも自伐型林業ができる地域はあったのですが、沖縄の大学に通っていたこともあり、温かい地域がいいなと思ったことも、高知を選んだ理由のひとつです。佐川町での暮らしは、スーパーも近くにあるし、車さえあれば不便を感じることも全くなくちょうど良い規模感かなと思います。
――具体的にどんな活動をしている?
まずは施業に欠かせないチェーンソーの使い方をOBから教わり、資格を取ることがスタートでした。丸太を使って伐倒の練習をしながら、少しずつ慣れていきましたね。
協力隊としての主な業務は、ユンボを使った作業道づくり。作業道づくりは、自伐型林業で一番大切な作業でもあります。もともと車の運転はしていたのですが、勾配が急な山道の運転技術は、高知に来てから身に付きました。
協力隊の任期中は、必ず2人以上で作業することが決められています。
今は協力隊員が私1人だけなので、OBと一緒に町有林を施業したり、OBが所有する山での施業に参加させてもらったり。いつどの山で施業するかは、役場が管理しているスプレッドシートを見て調整します。
現場で必要となる技術は、OBから教えてもらうことはもちろん、林業大学校での講習や資格取得も町の負担でできるので本当にありがたいです。山に行かない日には、役場で日誌やSNSの更新、チェーンソーのメンテナンスなどの作業をしています。
――宮﨑さんが考える、自伐型林業の魅力を教えてください
林業って、ものすごい力仕事というイメージがあるかもしれませんが、実は工夫次第で力を使わずに作業する方法があるんです。だから、女性だからとか関係なく取り組むことができています。最初に比べて腕に筋肉はつきましたけどね(笑)
林業組合などではある程度効率が求められるので、どうしても力が必要になる場面はあると思いますが、自伐林業なら、自分のペースで山に向き合えるので、そこも魅力ですね。
山林での作業なので虫ももちろんいますが、山の中の高校に通っていたこともあり、田舎暮らしへの耐性は自然と身につきました。ムカデとかゴキブリも全然平気です。
実は、最初は農業もいいなと思っていたんです。でも、畑は山と違って放置することができない。
その点、林業だと多少山を放置しても大丈夫なので、たとえば二拠点生活を望む人や、兼業したい人にも向いていると思います。複数の仕事を組み合わせたり、たまには都会に行ったりすることが、精神的にも安定するポイントかなと思います。
お昼は山の中でお弁当を食べるのですが、山の中で食べるのは最高に気持ちいいです。夏でも山の中は涼しいんですよ。
山は本当に奥深くて、そのすべてを知り尽くすことはできませんが、もっとたくさんの情報を知って、その中から選択肢を選んでいけたらいいなと思います。環境に配慮した山づくりのため、今はとにかく山のことをもっと知りたい、という気持ちです。
絵を描くこととも両立させて、多拠点でバランスよく活動ができたらと思っています。
佐川町の地域おこし協力隊について詳しく聞ける相談会を、大阪で初開催!
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