移住者インタビュー

IT分野から高知を元気に!高知暮らしを楽しみながら、課題に向き合う

一覧へ戻る IT分野から高知を元気に!高知暮らしを楽しみながら、課題に向き合う

高知への移住は「たまたま」だったのに、今では高知を満喫中!市街地と田舎の二拠点暮らしについても伺いました。

鈴木 康太さん

  • 出身地:静岡県
  • 現住所:南国市
  • 移住年:2019年
  • 職業:会社員

「引っ越し」くらいの意識で高知へ

静岡県で生まれ育ち、大学進学を機に東京へ引っ越しました。大学卒業後は人材系のITベンチャーに入社し、WEBサービスの新規立ち上げなどを担当してきました。7年ほど勤めた後、音楽配信サービスなどを行う会社に転職しました。変化のない東京の暮らしを脱して地方へ移住したいという気持ちがだんだん強くなっていき、東京じゃない場所で働くならどこだろうと考えた時に、まず浮かんだのが四国でした。その中で、なんとなく高知がおもしろそうだなと思い、2017年12月に開催された「高知暮らしフェア」にフラッと参加してみることにしました。

そこで、現在勤めるSHIFT PLUS(シフトプラス)の担当者と出会い、高知で人材系の新規事業立ち上げを予定していると聞き、「これだ!」と思い応募しました。面接の際には、高知で新規事業に自分が加わるのであれば、こんな事業をしたいということを20枚ほどの資料にまとめて話しました。そうして12月中にはSHIFT PLUSへの就職が内定し、高知行きが決定しました。

当時の感覚としては「移住」というよりも「引越し」くらいの意識でした。仕事はWEBやIT関係の仕事をしようと当初から思っていたので、特に大きな変化がなく、住む場所が変わる程度のことという感覚です。たまたまおもしろい求人が高知にあったことが高知へ移住したきっかけなので、もしSHIFT PLUSに出会わなければ高知に移住していなかったかもしれませんね。

仕事では新規事業の立ち上げに奔走し、プライベートも充実

2018年12月に内定し、翌年1月に初めて高知を訪れ、そこで正式に採用が決まりました。その当時、高知というおもしろそうな場所で自分らしく生きられることへワクワクした気持ちを抱いていたことを覚えています。

2019年5月に入社し、1年目には「BUNTAN」という求人メディアを立ち上げ、高知県のみならず四国への転職・移住を支援する情報を発信しました。2年目、3年目では高知県からの委託でIT人材の移住支援などにも関わりました。現在では、ビジネス研修プログラム「土佐MBA(まるごとビジネスアカデミー)」の運営や学生の就職支援、ひとり親に向けた教育事業など官公庁からの委託事業が増え、事業内容が広がっています。

仕事と並行して積極的に進めてきたのが、様々なイベントに参加することです。そこで異業種の知り合いができ、人脈を飛躍的に広げることができました。複数のコミュニティに参加することで、自分が知らなかった高知の魅力を知ることができ、高知暮らしを一層楽しむことができています。

キーワードは「人脈」!憧れだった「山付きの2拠点生活」を実現

家に関しては色々語りたいことがあります(笑)まず高知で最初に住んだ家は、高知へ初めてきた際に下見した南国市にある畑付き、リフォーム付きの古民家物件でした。妻が畑仕事をしたかったということもあり、畑付きの戸建て物件を条件に、複数の不動産屋さんに連絡して探しました。探すと出てくるもので、下見のタイミングに間に合い、無事契約をすることができました。移住後は、隣接する高知市に南国市から通勤するという生活をしていました。

しかし、焚き火やサウナにハマっていた私は畑付き古民家物件では飽き足らず、「山が欲しい」という衝動に駆られます。薪の暮らしに憧れ、自分が管理する山の中にプライベートキャンプ場があったらいいなという理想を抱いていた2019年頃、知人から希望する条件に合う物件が本山町にあると教えてもらいます。本山町にあるその物件は、山があり、棚田もある物件です。知人が借りていたのですが、引っ越しするタイミングで私が借りることになりました。このような物件は、移住前に探そうとしても難しい物件だと思います。繋がりあってこその出会いでした。

そこから2拠点暮らしが始まりました。家賃を抑えるために、南国市の家は別の庭つき戸建住宅に引越し、家賃の総額は変わらないよう工夫をしました。普段は南国市の家で暮らし、休みを利用して本山町の家を片付け、DIYで住みやすくリフォームしていきました。その後、本山町の物件は町内で住む場所を探していた知人に譲り、手離しました。現在は、次なる2拠点目を探しているところです。

移住前に古民家や畑付き物件を探そうとすると、田舎エリアの物件情報にしか行き当たりません。私のおすすめは、まずは高知市や中心部に近いところで暮らし、仕事は前職からあまり変化のない仕事を選ぶことです。そこから1〜2年かけて、自分の理想とする暮らしに合致する物件を探していくのがいいのではないでしょうか。探す際も、不動産屋さんや空き家バンクを活用するのもいいですが、高知で人脈を築いて、そのコミュニティの中で紹介してもらうのがベストだと考えています。

面白い高知であり続けるために、課題解決に関わる仕事を続けたい

今後は、どのような形で貢献できるかはまだ不明瞭ですが、高知県が抱える課題や可能性などに仕事とプライベートの両面で関わっていきたいと思っています。仕事では人材の確保、プライベートでは田舎暮らしなどです。
特に仕事においては、事業承継が問題だと感じていて、高知県で続いてきた魅力あるモノ・コトが失われる可能性に直面しています。後継者をどうやったら確保できるのか、IT分野や人材業界の経験を活かして、積極的に首を突っ込んでいきたいですね。


※この記事は、2023年3月15日時点の情報を掲載しております。

当センターは、高知へのUIターンに役立つ最新情報を発信しているほか、各市町村で活躍する移住者のみなさんの活動も応援しています。ご感想、ご質問は高知県移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。

おすすめ記事

オススメコンテンツ

イベント情報や支援情報など、
最新の情報をメールでお知らせします!

Go Top