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\mission!/清水サバ聖地、土佐清水市で地域密着の鮮魚店を継承せよ!!
ひとことで言うとこんな仕事
・漁業の街・土佐清水市で地域密着の鮮魚店を継承する!
・顧客が心待ちにしている新鮮な魚を行商形式で庭先まで届ける!
・老人ホームや保育所、飲食店や居酒屋など安定的な得意先も引き継げる!
・一階部分には元喫茶店だったスペースも!改装次第では飲食店併設も可能!


ミッション
地域創生 × 事業承継 × 自己実現・起業・チャレンジ!
高知県の西端に位置する土佐清水市は、この地で水揚げされるゴマサバを「清水サバ」としてブランド化するなど、古くから水産業の街として知られる。最盛期には、市内に多くの魚屋さんが立地し、活気あふれる光景が広がっていた。往時の魚屋さんの形式は、「夫が漁師として魚を捕り、妻が店でそれを売る」というスタイル。このため、取り扱う商品が新鮮なのは当たり前。「美味しい魚を毎日頂く」という食文化は地域全体に広がっており、それは今も受け継がれている。
今回の主役、「かどた鮮魚店」は市街地の西端、小江港近くに立つ。一人で店を切り回しているのが、角田武(たける)さん(74)。両親の代から鮮魚店を営んでおり、武さんは2代目だ。青年時代は、両親の店で家業を手伝っていたが、結婚を機に独立し、現在地に店を構えた。以来約50年、ずっとこの地で包丁を握っている。
武さんの商いは、営業車による行商がメーン。このやり方は独立当時からずっと変わっていない。同市は市制が施行されているが、いわゆる中山間地域であり、山間部の各地域には買い物に行きづらい交通弱者の方々が数多く住んでいる。この消費者のために、日曜日以外は車を走らせて、新鮮な魚を届けている。
「年々人が少なくなって、お得意さんは減少傾向やけんど、首を長くして待ってくれている人はたくさんおるけんねえ。なかなか休めんがよ」
朝に市場で魚を買い付けて、その日に売る魚を店内で手早く捌く。「今日はあの人が買ってくれるはずや。量はこれぐらいかなぁ」。買い手を想像しながら、包丁を入れて刺身の舟盛りを作っていく。
行商の時に車から流すのは「およげ!たいやきくん」。「まいにち まいにち ぼくらは てっぱんの~♪」。創業当時に大ヒットしたこのメロディーと共に、それこそ毎日毎日お得意さんの元に魚を運ぶ。
行商の他にも、お得意さんは数多くいる。市内の老人ホームや保育園、食堂、居酒屋など、安定的な顧客がついており、武さんの店はなくてはならない存在となっている。
これまで大きな病気はほとんどせず、常に顧客に魚を届けてきたのだが、年齢も70代半ばとなり、そろそろ引退が頭をよぎり始めた。子供や親せきに後継者は見当たらず、このままでは廃業の可能性も。
「自分が辞めるのは簡単だけど、地域のお年寄りなどお客さんが困ることが分かっている。何とか誰かに後を引き継いでもらいたい」。こうして、全国に希望者を募ろうということになったわけだ。
引継ぎ条件は、店舗兼住宅、顧客などの営業資産の一括売却。店舗の建坪は約20坪で、2,3階部分が住居になっており、延べ床面積は約50坪。以前は、家族で住んでいた店舗兼住宅なので、家族連れでも十分住める広さの住居が付いて来る。
1階には鮮魚店部分と別に、以前喫茶店を営んでいたスペースもある。後継者にパートナーがいれば、この空きスペースを改装して、新鮮な魚を提供する飲食店などを開くことも可能だろう。
店を出て、南に歩けばすぐ小江港に着く。海の近くで暮らしたい希望のある方なら、マリンレジャーを始めとして、色々なライフスタイルを見つけることができそうだ。土佐清水市は日本の市の中で、東京から最も時間距離遠い場所とも言われる。しかし、だからこそ、自然豊かであり素朴な暮らしが今も息づいている街でもある。潮騒が聞こえる街で取れる海の幸を地元の人々に届けながら、地域に根差した暮らしをする。その営みの中にこそ、大都会では得ることのできない真実の幸せがあるのかもしれない。
・事業内容: 鮮魚店経営
・引継場所: 高知県土佐清水市汐見町24-12
・引継条件: 土地建物一括売却/価格は相談の上決定いたします
・引継詳細: 土地建物(店舗兼住居約60坪)、業務用冷蔵庫、エアコン機器、他調理機材一式
顧客・取引先、地元での知名度など
求める人物像
・土佐清水市へUターン・Iターンを検討している方
・自然豊かな土地で鮮魚店の開業を目指す方
・商売を通じて地域経済の活性化にチャレンジしたい方
・地域のコミュニティを大切にし、自然や人との繋がりを楽しめる方
・事業主の理念を理解し、事業を承継できる方、革新のアイデアをお持ちの方


ここがポイント!
■地元密着の鮮魚店、地域になくてはならない存在!
漁業の街、土佐清水市で50年近く地元に愛され続けている鮮魚店。創業以来、行商をメーンにしており、毎日車を走らせて津々浦々を回る。ほとんどが常連客であり、顔の見える行き届いた商いが信条の店だ!
■施設などに向けた鮮魚も取り扱っており、安定的な収益も確保できる!
地域の一般顧客のほかに、老人ホームや保育所、飲食店や居酒屋などの納入先も持っている。一般の小売りに比べて年間の売上高は計算できる。取引先はそのまま引き継ぐことができるので、継業者には魅力的な部分だ!
■現オーナーが伴走支援を確約!
現オーナーの希望は、「今の顧客をそのまま引き継いで、顧客が困らないようにして欲しい」。無理なく引き継げるように、暫くは技術指導を行い、伴走してくれるそう。魚の扱いや目利きに全くの素人でも飛び込んでいける!
■広めの店舗兼住宅を活用して新たな分野にチャレンジも!
店舗兼住宅は延べ約50坪とかなり広め。一階部分には、以前喫茶店として使っていたスペースもあり、改装すれば小規模の飲食店は開業可能。地元名産の「清水サバ」を食べさせる新しい商売もできそうだ!
継業への取り組みについて
「地元のためにお店を続けたいが後継者がいない」
「高齢になってしまって事業継続が難しい」
地域の生活を支えてきた中小企業や商店では、こういった理由から、事業縮小や廃業を余儀なくされるケースが後を絶ちません。 一方で、働き方が多様化する今、県外からのUターン者や移住者が過疎地域に住まい、ゼロから起業をするより圧倒的にコストが抑えられる、”なりわい”を活かした「事業承継」や「継業」といった働き方がひそかに注目を集めています。店舗そのものや機材設備などの初期費用一式を抑えられるほか、一定の顧客や販路、技術までもそのまま引き継げるとして、地方暮らしを目指す若者や移住者にとって新たなビジネスチャンスといえます。
「事業承継」「継業」とは、地域で生まれた”なりわい”を引き継ぎつつ、第三者の新たな感性と価値観でそのものの価値を見出し、再活性化して、地域で継続できるなりわいを営むことです。

オーナー 角田武さん へのインタビュー
———— 鮮魚店一筋でやってきたんですね
両親が鮮魚店を営んでいたので、そのままこの道に進んだという感じです。結婚を機に独立して今の店を開業しました。創業時から行商をメーンにしており、買い物が不便な地域に軽トラックで運んでは、販売していました。私の車を心待ちにしている人がいるので、少々のことでは休むことはできません。
———— テーマ曲が決まっているとか
子門真人さんが歌った「およげ!たいやきくん」です。ずっとこれで親しまれています。一度、常連さんに「同じ曲じゃなくて変えたらどうか」と言われて、都はるみか何かに変えたら、その人が「何で来なかった」とぼやくんです。「いや、売りに行ってたけど出て来なかったやないですか」と言うと、「歌が違うので、分からなかった」そう。だから、絶対変えないことにしました(笑)
———— 50年もやっていると、魚の良し悪しはすぐ分かるんでしょ?
それはもうだいたい分かります。こればっかりは、経験しないとね。自分で見て、きって、売る。これを積むことが重要ですね。継いでくれる方が現れたら、しっかりと教えてあげたいと思っています。
———— 経営理念はありますか?
そんなに大それたものはないですが、売れても売れなくても必ず時間を守るという事ですかね。買い物に行けないお年寄りの方は本当に心待ちにしてくれています。だから、休むことはできません。どうしても休む時は、一軒一軒、個別の家に電話したことがありました。「今日はいけないから」と。そうやって約50年続けて来たんですよ。
ご応募・お問い合わせ
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担当: 藤井、野本あて
TEL: 088-802-6002
サイト:
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※この記事は、2025年08月06日時点の情報を掲載しています。
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